東京タワーで知った、自分の弱点
初回限定盤Aには、アルバム収録曲の『Tokyo Tower Romance トーキョータワー・ロマンス』と『Time~流れていく時間にすべて消されるなら~』のミュージックビデオが収められている。
「東京をイメージする曲が作りたいと考えたときに、東京タワーが浮かんできました。僕が以前、よく宿泊していたホテルが東京タワーから近かったんです。『Tokyo Tower Romance〜』のように東京タワーを見て思い出す女性はいませんが、自分が高所恐怖症なんだとわかったのは展望台にのぼったときでしたね(笑)。
『Time~』は、いつか発表しようと温めていた曲。悲しい別れはいつかくるものですよね。新型コロナで大切な人を失った方もいると思うんです。だから、いま世に出してもいいんじゃないかと思って」
以前から別名義での楽曲制作も続けているユナク。いまでは14人ほどでチームを組み、今回のアルバムには7~8人が参加している。
「やりたいと思ったら、本格的に取り組むタイプなんですよ(笑)。日本語が堪能なメンバーも僕以外に2人ほどいるので作詞もします。最近は、歌うことよりも曲作りの比重のほうが大きくなってきているかもしれません。実は、みなさんに褒めていただけるこの声、僕自身はもっと違ったらよかったのにと思うことがあります。だから、魅力的な声を聴くと、曲をプレゼントしたくなる(笑)。最近だと、『夜永唄』を歌っているロックバンドの“神はサイコロを振らない”のボーカルの方の声が素敵だなと思いました」
音楽漬けの日々。いまいちばんやってみたいことを聞くと意外にも、
「正直に言えば、ベーカリーカフェ(笑)。自分では作れないけれど、パンもコーヒーも大好きだから。でも、これは最後の仕事と思っていて、いつか、いまやっていることをすべて整理してからベーカリーカフェを経営してみたいです」