ムダ使いしているワケじゃないのにちっとも貯まらない。「それって、お金の神様に避けられてますねえ」“億女”熊谷和海さんは指摘する。京都人らしい生活の慎ましさに加え、開運に結びつく考え方を日々実践してきたという。大金ゲットできるなら、これはもう、まねするしかないでしょ!
流産、リストラ、お金がない20代
「25歳で子どもを授かったのに流産で入院し、その流れでリストラ。貯金は増えない、通帳を見たらお金はすっからかん。一生懸命働いてきたのにキャリアはつかめず、何がいけなかったんだろうと悩みました」と話すのは、ビジネスコンサルタントの熊谷和海さん。当時は年収220万円がやっとだった。
そんなときに思い出したのが、出身地・京都のおばあちゃんたちの金運を上げる習慣。資産家や商売人だったおばあちゃんたちは、子どもの熊谷さんにお金の大切さについて、たびたび語っていた。
「おばあちゃんたちは『お金の神様』がお金とのご縁を結んでくれるといい、お金が出入りするたびに感謝していた。それなのにこれまで自分はお金に敬意や注意を払っていなかったことに気づいたんです。そのころの私は収入以前に、ストレス発散やどうでもいいものを買い、散財してお金を全然大切にしていませんでした」
まずはお金の居場所である財布から。「感謝半紙」を財布に入れることから始めた。
「財布の中をすっきりと整理し、お金の流れを整えることが、お金の神様に好かれるポイント。いらない習慣を見直すことでお金が貯まり始めたのです」
すると仕事もうまくいくようになった。デザイン制作会社を始め、法人化から3年で年商4億5千万円を達成。
さらにリーマンショック後に不動産投資を始め、現在ではナント資産約5億円! 都内の高級マンションで悠々自適に暮らす。
「お金と向き合うことでうれしい変化が。無駄にお金を払うことがなくなり、本当に欲しいもの、大切なものにお金を使えるようになったのです」
「かつての私はお給料をもらったらすべて財布に入れ、使い切るという生活を送っていました。無意識にお金を使っていたので、財布の中身も把握できていませんでした。これでは神様に愛想をつかされても当然ですよね」
特にお金の神様に嫌われるのは、「怠け者」タイプだという。
「お金を意識していなければ、お金は素通りしてしまう。貯められないのではなく、実は自分自身が選び取った結果にすぎないのです」