「貼るだけ」で不調が改善&下垂予防
まぶたテープ
テープで眉毛を持ち上げると、頑張ってまぶたを持ち上げていたミュラー筋の負担が少なくなる。その結果、交感神経の緊張が解け、筋肉が緩んで、心身の不調の改善につながる。
〜やり方〜
(1)サージカルテープを3~4cmの長さに2枚切る。
(2)目をつぶり、テープの端を眉毛の下に貼る。
(3)まぶたを上げながら、テープで眉毛を引き上げるように貼りつける(まばたきができる程度でよい)。
(4)反対側も同じようにテープを貼る。
〜効果〜
頭痛や肩こりがなくなった、目の疲れがとれた、よく眠れる、気持ちが落ち着くといった変化や、身体の調子がよくなったと感じられたら、貼り続けて。1日に1回はテープを取り換えるようにすれば、貼ったまま眠っても大丈夫。改善しない場合は、ほかの要因も考えられるので医師に相談を。
まぶたと脳の密接な関係
(1) まぶたが下がるとミュラー筋が引っ張られる
(2) 脳の青斑核が刺激される
(3) 自律神経の交感神経が緊張する
(4) 頭痛、肩こり、イライラ、不眠、うつ、疲労などにつながる
腱膜性眼瞼下垂症が進行してまぶたが開きにくくなると、青斑核が刺激されにくくなり、疲れる、いつも眠い、やる気が起きない、身体に力が入らない、などの不調も!
ほかにもある眼瞼下垂セルフケア
ポイントはまぶたを休ませること。まぶたの負担を減らし、ミュラー筋を引っ張らない生活習慣を心がけよう。どれも簡単なので、まぶたテープと一緒に試してみて。
●眼球を左右に動かす
イスに座って肩の力を抜き、下を向く。1秒間隔で、目を左右にキョロキョロと動かし、10回繰り返す。日中、1時間半に1回行えば、眼精疲労の予防になり、肩こり改善効果も。
●ヘアバンドをする
眉毛を持ち上げてまぶたの負担を減らすために、前髪を後ろに引っ張るポニーテールやひっつめ髪にしたり、ヘアバンドをするのも有効。
●横向きで寝る
横向きに丸くなり、あごを引いて寝ると、眼球の位置が下を向き、ミュラー筋を刺激しにくくなり、よく眠れるようになる。不眠ぎみの人はあおむけ寝はNG。
●身体を温める
温かい飲み物や食べ物をとると身体が温まり、血管が広がり、交感神経の緊張が解け、ミュラー筋も緩んでまぶたを休ませられる。ややぬるめのお風呂にゆっくり入るのも効果的。
〈取材・文/水口陽子〉