チヤホヤされた分だけ礼儀正しく
─新庄さんは上下関係にも気を使いますよね。
新庄 意外に思われるかもしれないけど、俺、上下関係にはけっこう気を使うのよ。先輩に対しては口下手になってしまうし、恐縮してしまうからね。以前、サウナに行ったら、中畑(清)さんがいて。急にバーッてお湯を掛けられて、振り向いたら中畑さんでもうびっくり(笑)
「中畑さん……おつかれさまです(小声)」って。恐縮しちゃってすぐに風呂を出たから(笑)
─え! お湯の掛け合いっことかしそうなのに(笑)
新庄 いやいや。俺はね、上下関係はちゃんとしてるから。ちやほやされたらされただけ、礼儀正しくしようと思ってる。だから、ほかの先輩たちにもよく言われるよ。「新庄ってちゃんと挨拶してくれるんだな」って。そりゃ挨拶はするやろ。いったい、俺はどう思われてるの?(笑)
目上の人に限らずね、人と関わる時にはいつだって礼儀正しさを忘れちゃいけないよね。(週刊プレイボーイ2022年12号「新庄剛志の開運ポジ語録」♯25より)
自分に勝つことが一番楽しい
新庄 俺にとって、自分に勝つことはそんなに難しいことじゃないの。でも、普通の人はさ、「さぁやろう」って何か始めても、だんだん慣れてきて、「今日はいいかな」ってなるでしょ。三日坊主って言葉もあるけど、3日、3週間、3か月のように3が付くタイミングで飽きがくる。それが人間のサイクルらしいよ。
それを乗り越えるためには自分に勝つしかない。やる気を薄れさせないことが大事だし、ほかの人を意識したらダメなんだよね。「あいつがあんなこと言ってる」とか「あいつに勝たないかん」とか考えてたら、余計な力が入って小心者になるから。大きな目標を持って、自分だけに勝ちゃいいの。自分に勝てれば、誰に負けてもいいんだよ。自分に勝つことがいちばん難しいけど、いちばん楽しいからさ。(週刊プレイボーイ2022年7号「新庄剛志の開運ポジ語録」♯20より)