Q. 自宅で市販品のような澄み切った氷を作るには?
A. 製氷皿ではなく大きな器を使うと、市販の氷に近いものを作ることができます。(株式会社ニチレイ 技術戦略企画部基盤研究グループリーダー 石井寛崇さん)
蒸し暑い日が増えて氷を使う機会が増え、あることに気がついた。コンビニなどで売っている氷は透明なのに、自宅で作ると中が白く濁っている。この違いはなんだろう。株式会社ニチレイの氷博士こと石井寛崇さんに聞いてみた。
「家庭で氷を作ると、水道水に含まれたミネラルや短時間で凍らせることで入った空気などが中心部に集まって白く濁って見えるのです」
それは見た目だけでなく、味にも影響するという。
「空気は味に関係ありませんが、ミネラルが入った氷は苦く感じます」
では、どうすれば自宅で市販のような苦味がなく、きれいな氷を作れるのだろうか。
「製氷皿ではなく、タッパーやボウルなど、1Lくらいの容量の冷凍対応の容器で氷を作ってください。小さな容器よりも時間をかけてゆっくり固まるので、空気が入りにくくなります。
それでもミネラルが集まって白い箇所ができるので、アイスピックで砕いて取り除いてください。飲み物の味を邪魔しない、きれいな氷ができます」
また、氷はすぐに使うのがおすすめ。
「時間がたつと氷は小さくなり、水分が飛んでミネラルが高い割合で残ってしまいます。そのため、苦味を強く感じます」
この夏を乗り切るべく、おいしくきれいな氷を作ってみては。