心はポジティブ、思考もクリエイティブに
gloでは、大きな動きで心拍数を上げて脂肪を燃焼し、小さな動きでピンポイントに筋肉を刺激して身体を引き締めるのが、ほかのエクササイズと大きく異なる特徴だ。
「これを1回3分、ちょっとした空き時間にこまめに行うことで代謝も上がり、脂肪を燃やしやすい身体に変わるんです。筋力がつき、体幹が鍛えられると、思わぬ転倒やケガも防止できますよ」
エクササイズ実際に試してみると(記事の最後で紹介)、やや息が切れる。この“ちょっとハード”なところがミソなのだ。
「少しキツイ運動ほど、脳からドーパミンとセロトニンなどのホルモンが分泌されて、心もポジティブになるんです。クライアントからも”ストレスが軽減した”、”仕事へのモチベーションも上がった”などの反響が多く寄せられました。フィットネスをすることで思考もクリエイティブになり、”運動なしで仕事をするのは、考えられない”という人もいるほどです」
gloでは、見た目も“心の筋力”も鍛えられるというわけだ。Sayaさんは語る。
「年を重ねると、どうしても”どうせ昔とは違うし”とか”今さら何をやっても仕方ない”など、自分の身体に対して、なかなか前向きになれないこともあります。そんなときは、『褒め日記』をつけてみるといいですね。”今日はウォーキングを長めにできた”とか”エクササイズを3分多めにできた”とか、ささいな内容でOKです。そして自分がその日にできたことを褒めて、自分の身体に”ありがとう”と伝えてみてください。自分の身体を受け入れ、大切なものと思えるようになってきますよ」
ありのままの自分の身体を受け入れることが、理想的なボディへの第一歩なのだ。
「SNSが好きな人は、gloを行っている様子を投稿してみるのもいいですね。記録に残すことで、エクササイズを終えたときの爽快感も長く味わえるし、家族やグループで励まし合いながら、楽しんでいる人もいるみたいです」
人によっては、「ダイエットに失敗したら恥ずかしい」と思うあまり、ダイエットをしていることを隠すことも。時に我慢して食欲を抑えるなど、つらくて孤独なダイエットの記憶がある人も少なくないだろう。しかしgloは、そのような不自然な減量法とは一線を画す。
「gloでは、きちんと食べて、しっかり動くのが原則、体重にもこだわりません。エクササイズで筋肉がつくので、大幅な減量はしませんし、私も筋肉がついたことで、体重は増えました。しかしボディラインが引き締まって、メリハリが生まれます。また見た目だけでなく、10年後、20年後も身体と心が健やかに過ごせるために、フィットネスをしてみてくださいね」
人は何歳になっても輝ける。この夏には、Sayaさんの初の著書も刊行される予定だ。身体と心も変わるglo、ぜひ試してみてはいかが?
〈Sayaさん〉2児の母、アフリカ生まれ。幼少時代をアメリカで過ごす。2013年からシリコンバレーを拠点にピラティスインストラクターとして活動を開始。現在もGoogle本社のエグゼクティブトレーナーほか最先端企業の幹部にフィットネスを指導する。インスタグラムは@glowithsaya
取材・文/アケミン