『加山雄三ミュージアム』は6月末で閉館
愛すべき茅ケ崎で気さくな振る舞いを見せていた加山。引退までに残されたコンサートは、9月の『加山雄三ラストショー』と、12月の豪華客船『飛鳥Ⅱ』での船上ライブの2回。
だが実は、未発表のライブ計画も控えていた。
「8月2日に、茅ヶ崎市民文化会館で加山さんも参加する音楽イベントが行われるんです。これは『茅ヶ崎商工会議所』による主催で、会員だけにチラシが届いています。その協賛金を募って、また新たに記念モニュメントを制作する計画もあります」(商工会議所の会員)
ファンはもちろん、地元の人たちも加山のステージを目に焼きつけておきたいに違いない。さらに、ファンが“モニュメント”を目当てに足を運んでくれることも願って……ということだろう。
ただ一方で、引退を待たずに“幕引き”となる施設もあった。
「西伊豆の堂ヶ島にある『加山雄三ミュージアム』は6月末で閉館することが決まり、展示物は茅ケ崎市が預かることになっているんです」(芸能プロ関係者)
当初は8月末での閉館を予定していたという同施設。ただ海水浴シーズンと重なって、周辺の混雑が予想されることから、閉館を2か月早めることにしたという。
閉館後はどうなるのか、担当者に話を聞くと、
「6月いっぱいで閉館しますが、展示物がどうなるかまではわかりません。施設自体は、そのまま運営グループが引き継ぎます。もともとレストランや土産物売り場が併設されていますので、それらを含めた商業施設になります」
とのこと。
加山ゆかりの貴重な品は、やはり茅ケ崎へ。市役所の担当者に問い合わせると“立候補”について、こう話す。
「加山さんの『ミュージアム』にある展示品は、たしかに市からリクエストしました。茅ケ崎市の象徴みたいな人ですからね。でも、どう使うかは決まっておらず、これから話し合う予定です」
展示する場所などは未定だが、茅ケ崎市民の間ではこんな話が広まっている。
「郷土資料館を新しく建設中なのですが、そこに加山さんなど茅ケ崎ゆかりの人たちの展示物を置くコーナーができるらしいですよ」(地元商店街の店主)
まさに若大将を“文化遺産”にするべく、すでに地元が動き出しているようだ。