YouTuberのCM契約金は?
気になるのはCMの契約金。前出の芸能プロ代表はこう話す。
「契約金は相手の企業によってバラバラだが、HIKAKINなら1社当たり年間2000万円以上。ほかのYouTuberは同じく1000万円以上と見て間違いない」
安く感じるかも知れない。だが、米倉涼子(46)ら大物と呼ばれる芸能人すら実際の契約金は3000万円から5000万円程度。それ以上はあり得ない。そんなに宣伝費がかけられる企業など存在しない。契約金が1億円を超えるのは商品を世界にアピールするために大谷翔平(28)や大坂なおみ(24)らトップアスリートが起用されるときくらいである。
企業側は限りある宣伝予算を有効に使いたいので、芸能人をCMに起用するときもInstagramなどSNSのフォロワー数をキャスティングの参考にしている。YouTuberの登録者数を判断材料にするのと考え方は一緒だ。
Instagramのフォロワー数も参考に
インスタのフォロワー数約986万で国内女性芸能人トップの渡辺直美(34)のCMは「アサヒビール『アサヒFRUITZER Lemon&Lime』」「Google アプリ」「アディダスジャパン」「味の素『クックドゥ・香味ペースト』」「VISAカード」など。圧巻である。
昨年4月に生活拠点を米国に移したあとも、海外ブランドファッション通販「BUYMA(バイマ)」のCMが新たに始まった。やはり企業にとって数多くのフォロワーは魅力なのだ。
フォロワー数約794万人で女性芸能人2位はローラ(32)。所属芸能プロと軋轢(あつれき)があったため、2020年にフリーになり、活動拠点も米国ロサンゼルスに移した。そのせいか、テレビ番組への登場は極端に少ないが、CMは絶えない。「Boucheron(ブシュロン)」「エステティックTBC」「DMM Bitcoin」などに出演している。フォロワー離れが起こらない限り、安泰に違いない。
フォロワー数約687万人で女性芸能人3位の水原希子(31)もテレビ番組出演は多くないものの、CMは多い。「パナソニック『ヘアードライヤー ナノケア』」「LUX」「マース ジャパン『BE-KIND(R)』」などに起用されている。イメージの良いCMが目立つ。スイスの高級時計「OMEGA」のアンバサダーも務めている。
CM界で引っ張りダコの女性芸能人はことごとくインスタのフォロワーランキングで上位だ。