YouTube界のパイオニア的存在として絶大な支持を得るヒカキン。同じトップユーチューバーのヒカルやラファエル、シバターら“炎上軍団”とは一線を引き、またコロナ禍での大人数飲み会を開くことなく、また女性がらみのスキャンダル、事件を起こしたこともない。そんな炎上とは無縁のスタイルを貫いていることから、時に“聖人”としてファンから崇められている。
それだけに、普段は見せたこともないような暴言と態度に、動画コメント欄では擁護する声がある一方で、《こんなヒカキン見たことない》《想像以上に器小さくて草》《本性出過ぎて》などの批判的な声も多く寄せられている。
しかも、そもそもの仲間割れの“発端はヒカキン”と見るコメントも散見された。前出のゲーム専門誌・メディア担当者が解説する。
「動画を見返してみると、確かにプレイ開始早々に“K”さんはフィールド上にある武器を“ほしい”とチャット機能で意思表示し、先に“ピン(シグナル)”を立てていますね。おそらくヒカキンさんはこの合図を見逃していたのでしょう。Kさんが確保していた武器を後から横取りしてしまった形で、つまりは“マナー違反”をしてしまったのです」
先にApexの“暗黙ルール”を破ったのはヒカキンであり、プレイヤー・Kからすれば逆に妨害をされたと思ったのだろう。
ゲーム配信で不適切発言をする背景
この方々からの指摘を理解したのか、それとも炎上していることに焦ったのか、7月19日になって《ランパートのパッシブも、あの場でディボ取りたがってたのも全くわかりませんでした K(編集部、伏字)さん、申し訳ありませんでした》とコメント欄にて謝罪をしたヒカキンだった。
「不適切発言で炎上したプロゲーマーと通じる部分があると思います」とは先のメディア担当者。近年、スポーツ競技として注目を集める『eスポーツ』だが、そのプロゲーマーたちが動画配信中に不用意な発言をして炎上を招く事態が相次いだ。
「身長170cm以下の男性は人権がない」との旨の発言をした女性ゲーマーは所属チームから契約解除され、プレイ中のチームメイトに対して「お前障がい者やろ、マジで」と罵った男性ゲーマーは活動停止、報酬カットの処分を受けている。