20代の男性65.8%、女性51.4%に配偶者や恋人がおらず、同じく20代の男性39.8%、女性25.1%はデートした経験がないという。6月に内閣府より公表された『令和4年版男女共同参画白書』による調査結果だ。
同調査によると“結婚願望”については20代では女性86.0%、男性80.7%が、「結婚の意思あり」と回答している。
30代では、男女ともに約75%が「結婚意思あり」と回答、昨年のコロナ禍を経て、結婚願望が高まったとの調査データも。
この内容からすると「結婚願望」はあっても「相手がいない」といった層が多く存在することがわかる。
そんな中、お付き合いの経験がなく、相手もなかなか見つけられないといった人を、「結婚」へと後押ししてくれる強力な助っ人ビジネスが登場。創業約60年を誇る老舗ホテル『ホテルニューオータニ』が、ブライダルの枠を飛び越え、マリッジ コンシェルジュというマッチングビジネスを今年3月から開始させたのだ。3か月たっての利用者の反応をホテルに聞いた。
『ホテルニューオータニ』がマッチングビジネスを展開
「現状、想像以上の数のお問い合わせをいただいております」とは広報の有上未紗さん。
全国各地から問い合わせが多く寄せられたという。
今現在、同ホテルではブライダルも、コロナ以前、いやそれよりも賑わいを見せている。そんな中、「婚活」への動きも活発化している。
サービス立ち上げのきっかけは、やはりコロナの影響が大きかった。
「この2年、ホテルの会員の皆さまとお話させていただくと、みなさま、コロナで行動が制限され、出会いがないと。そんな声が、ご本人はもちろん、年ごろのお子さまをもつ親御さまからも多く聞かれました。そこで、我々にも何か、お手伝いできることはないかという思いが強くなりました」(広報・有上未紗さん、以下同)
これまで5万組以上の結婚式を受け持ってきたとは言え、結婚式という婚活のゴールをアシストするのと、出会いをサポートするのでは専門違いな気も……?
「ホテルはこれまでも多く“お見合いの場”としてご活用いただいてきました。ですので、お見合い=ホテルといったイメージはお持ちいただいていたのかと。
また、当ホテルとしては新事業ではありますが、老舗という安心感を持っていただいていたのが大きかったのかと思います」