お金に困らない「心」の整え方

 家計を見直す前は、貯金はないが物は多かったゆきこさん宅。物が多く散らかっていると、居心地が悪くて用もないのに外出し、またお金を使ってしまう。そこで、使っていないものを処分し、家の中を片づけることに。

捨てたものの値段をメモして物欲を抑える

「フリマアプリなどで売れればいいですが、準備に手間もかかるうえに、お金になるものはそれほどなくて(苦笑)。1年以上着ていない服やアクセサリーなど、少しずつ処分しました」

捨てたものの値段をメモして無駄遣いの意識を高める
捨てたものの値段をメモして無駄遣いの意識を高める
【写真】ゆきこさんが実践する「カレンダーで家計管理」のルールを写真で確認

 その際、捨てたものと、それを買ったときの大体の値段をカレンダーにメモ。1か月分の捨てたものの合計額を出してみると、結構な金額に! 

「物を捨てるのはそれだけで心が痛みますが、金額を突きつけられると、ズシンときます。これを継続していくことで、次に何か買うときにも慎重になります」

 家計を見直す前は、貯金はないが物は多かったゆきこさん宅。物が多く散らかっていると、居心地が悪くて用もないのに外出し、またお金を使ってしまう。そこで、使っていないものを処分し、家の中を片づけることに。

「フリマアプリなどで売れればいいですが、準備に手間もかかるうえに、お金になるものはそれほどなくて(苦笑)。1年以上着ていない服やアクセサリーなど、少しずつ処分しました」

 その際、捨てたものと、それを買ったときの大体の値段をカレンダーにメモ。1か月分の捨てたものの合計額を出してみると、結構な金額に! 

「物を捨てるのはそれだけで心が痛みますが、金額を突きつけられると、ズシンときます。これを継続していくことで、次に何か買うときにも慎重になります」

買いたいものを時給換算して衝動買いにブレーキ

 ウルグアイ東方共和国のホセ・ムヒカ元大統領は、極めて清貧な暮らしをし、『世界でいちばん貧しい大統領』といわれた人。

 そんなムヒカ元大統領の「何かを買うとき、お金で買っているわけではない。そのお金を得るために使った“時間”で買っているんだよ」という言葉に感銘を受けたゆきこさん。

「例えば自分の時給が1500円の場合、1万5000円の物を買うには、10時間働く必要があります。この言葉を知ってからは、何かを買おうとしたとき、値段を時給で割って、何時間働く必要があるかを計算。それだけの時間を費やしてでも手に入れたいものか考えるようにしています

月1の総額チェックでモチベーションアップ

 コツコツ貯蓄を殖やしていくには、いかにモチベーションを保つかも重要。ゆきこさんは毎月、給料日前後にその月の家計を締めて、貯蓄できた金額を確認する。

投資を始めるまでは貯蓄=預貯金で、今月の貯蓄分=貯蓄増加分とシンプルでしたが、始めてからは、どれだけ殖えたかが見えにくくなって」

 投資は単純に今月貯蓄した分が先月より殖えているというわけではなく、1か月の運用実績次第で、貯蓄分以上に殖えていることもあれば、損失を出している場合もある。

「なので、『Moneytree』という家計簿アプリに銀行口座と証券口座をひも付けして現時点の残高を一括管理し、総貯蓄がひと目でわかるようにしています。管理もしやすいですし、総貯蓄がわかるとがぜんモチベーションが上がります」