整えて、貯めて、攻める!

複数の金融サービスを一元管理できる家計簿アプリ『Moneytree』を使用。預貯金、投資信託、株式などのバランスも一目瞭然で資産配分を調整したいときにも便利
複数の金融サービスを一元管理できる家計簿アプリ『Moneytree』を使用。預貯金、投資信託、株式などのバランスも一目瞭然で資産配分を調整したいときにも便利
【写真】ゆきこさんが実践する「カレンダーで家計管理」のルールを写真で確認

 超低金利時代の今、預貯金だけで人生の大きな支出に備えるのは至難の業。効率よく貯めるため、ゆきこさんは投資も取り入れている。

「ほかのお金系インスタグラマー数人が、『はじめての人のための3000円投資生活』(横山光昭著)という本をおすすめしていて。読んでみたら、投資信託ならそれほどリスクがないことがわかり、投資のイメージが変わりました」

 早速、投資信託を購入し、月3000円ずつ積み立てを開始。2018年には、主に投資信託を積み立てると、税金がお得になる『つみたてNISA』と、『iDeCo(個人型確定拠出年金)』が登場。

「どちらも長い目で殖やしていくもの(iDeCoは、原則60歳で積み立てた資金の受け取りが可能)。始めるなら早いほうがいいと思い、積立投信をスタートしました」

 ただし、50代以降で始める場合は「長い目で」とも言っていられない。

投資には資産が目減りしてしまうリスクもあるので、運用期間が10年、20年あれば十分取り戻せますが、スパンが短いと、それも難しくなります。

 そう考えると、資金ロックされてしまうiDeCoよりも、最悪いつでも引き出せる積み立てNISAのほうが無難かなと思います

 いずれにしても投資も、本を読むなどある程度知識を持っておくことが大切。

「より安全に始められますし、暴落したときにも人のせいにせず受け止められます。今のところ、わが家はやってよかったです」

ゆきこさん宅の1か月の家計表

 人生100年のために「投資」をプラス。ゆきこさん宅では、収入の1/3を投資へ回している。

《収入》

夫月収(手取り)……24万2000円
ゆきこ月収(育休手当)……17万円
児童手当……3万5000円

収入合計……44万7000円

《支出》

<固定費>
居住費……12万5000円
水道光熱費……2万円
通信費(スマホ、光回線)……1万円
保育園代……1万円
保険料……5000円
奨学金返済……1万7000円
固定費合計……18万7000円

<変動費>
食費……3万5000円
日用品費……1万8000円
車費(ガソリン、メンテナンス)……1万3000円
子ども費(習い事など)……1万2000円
特別日……6万円
変動費合計……13万8000円

支出合計……32万5000円

貯金

つみたてNISA……6万6000円
iDeCo……1万2000円
投資信託……4万4000円

貯蓄合計……12万2000円

教えてくれたのは……

ゆきこさん
関東圏で暮らすワーママ。独身時代から浪費家で、結婚1年目は貯金0円。長女の誕生を機に家計を見直し、5年で貯蓄1000万円を達成。インスタグラムのフォロワー数は16万人超。著書に『貯金0円からはじめる 一生お金に困らないための生活』(KADOKAWA)など。
ゆきこさんが5年で貯蓄1000万円を達成したテクニックをまとめた『貯金0円からはじめる 一生お金に困らないための生活』(KADOKAWA)※記事の中の写真をクリックするとAmazonの購入ページにジャンプします

取材・文/當間優子