――やはりみなさん、少しずつ欠点はあれど、かなりの高黄金比率ですね。
若佐先生「でも、橋本さんは美の黄金比率というよりは、日本人受けする黄金比率が抜群です」
――その、「日本人受け」の黄金比率とはどのようなものでしょうか?
若佐先生「日本のカワイイカルチャーの象徴・ハローキティや木造建築物である法隆寺の金堂や五重塔にも使われている比率のことです。ハローキティを計測すると顔の縦横のバランスが1:1.4の“白銀比”という比率なんです。
これを持っているのが橋本さんで、このお顔の比率は、日本人が好きな顔のタイプになると言われています。なので、現在国内でトップクラスの人気者というのも納得の結果ですね」
――そのバランスでいくと、「美人」より「可愛い」に寄りますね。
若佐先生「可愛いさと幼い印象、それが日本の美のポイントなのかなと思います」
――では、彼女たちの中でも先生から見て一番、黄金比率が完璧な人はどなたでしょうか?
若佐先生「日本人の思う美人バランス1位は北川さん、世界的な美人バランスは米倉さんだと思います。パーツの大きさや配置がどちらも高得点です」
――どちらが1位とは選べない2人ですが、確かに美のテイストは違いますね。ところで、時代や年齢により、黄金比率というものは変わるものなのでしょうか?
若佐先生「まったく変わりません! メイクや顔のタイプの流行はありますが、美の比率はいつでも同じです。ただし、それはあくまでもバランス美なので、人から見て美しいと思われるかはまた別もの。
例えば、どんなに黄金比率に近いお顔でも、シワシワだったり顔がこけていたり、たるみが目立っては“美人”からは遠ざかってしまいます」
――なるほど。そう考えると普段の生活や美意識も大切ですね。では、芸能人ではなく一般の人でも、理想の黄金比に近づくための施術があれば教えてください!
若佐先生「黄金比率を整えるには、目の大きさ・鼻の大きさや高さ・口の大きさがポイントになります。
なので、目は二重形成や目頭・目尻切開など。鼻はヒアルロン酸やプロテーゼで高さや長さを整えたり、大きい場合は小鼻収縮や短い場合は鼻中隔延長。口はヒアルロン酸を注入してふっくらと、他にもボトックス注射でエラを目立たなくしたり、頬やこめかみなど足りない場所にはヒアルロン酸や脂肪注入で丸く整えるなどの方法が考えられます。
つまり、足りないところは足し、余っているところは減らすと黄金比率が整い、バランスがよくなると思います」
今回お話を伺ったのは……
若佐文(ワカサ アヤ)先生:
久留米大学医学部卒業、久留米大学病院、久留米大学医療センター、嬉野医療センターに勤務。その後大手美容外科クリニック渋谷院院長を経て、令和4年より銀座高須クリニック勤務。二重整形くま取り等目周りの施術が得意。その人の美しさを最大限引き出すため丁寧なカウンセリングを行っている。日本美容外科学会会員。