「朝ドラは僕がずっと憧れていた場所。2クールにわたって同じ役に携われることでいろんな発見がありますし、役も自分自身もすべてが日々更新されている感覚なんです。何より自分の未来がこんなにも楽しみになる役と出会えたことはうれしいですし、刺激的な毎日を送れて楽しいです!!」
『ちむどんどん』のヒロイン・暢子(黒島結菜)とは幼なじみの豆腐屋の息子で、大きな商売をしたいという夢を抱き上京。思いを寄せていた暢子へのプロポーズは失敗したが、食品卸の会社を起業し奮闘する砂川智を演じ話題の前田公輝。キャリアは長く、この世界に入ったのは6歳。初めは順調で思わず天狗になったと話す。
「いちばん最初に受けたオーディションが永谷園さんのCMで、いきなり合格させていただいたんです。それで和田アキ子さんと共演させていただいたんですが、そのお仕事が楽しくて何を勘違いしたのか、6歳にして天狗になったんですね(笑)。
それで、変なマインドになった僕は、次のオーディションに“受かるでしょ”くらいのとても鼻につくような態度で行ったら、第1次審査で思いっきり落ちました。7歳にして初めて挫折を味わいましたね。その悔しさをバネに芸能界でもっとちゃんと頑張ろうと思うようになりました」
オフの日は朝ドラとディズニーざんまい
その後、16歳で大きな転機が。
「12歳ぐらいから『天才てれびくんMAX』に出させていただいて、バラエティーの楽しさを知り、タレントもいいなと思ったんです。でも、16歳ときの『ひぐらしのなく頃に』で初めて映画に主演させていただいたんですが、そこで演技の楽しさに目覚め、“あっ、俳優としてご飯を食べていけたらいいな”って思うようになったんです。そこからずっと芝居に魅了され、いまの仕事につながっているという感じです」
多忙な日々を送る中、オフにはこんなことを。
「オフはまず、完成した先々の『ちむどんどん』を貸していただいて見ていますね。それを見終わったら大好きなディズニー作品を見ています。もともと、好きだったんですがコロナ禍で家にずっといたときにさらにハマりました。いまはミッキーやドナルドダックとか、主要キャラクターの歴史を振り返って見たりしています(笑)」
仕事もオフも楽しいと語る前田は、生活が充実しすぎてある変化が起きたそう。
「いま充実した日々を送っているせいか、いろんな感覚が研ぎ澄まされてすごく敏感なんです。例えば、この前バラエティー番組を見ていたら、0から30までの数字の札をランダムに上げていってそれを当てるみたいな企画があったんですが、それを僕はドンピシャで当てたんです。予知能力というか3歩、4歩先の未来が見えるときがあって、これは完全に朝ドラ効果もあると思います。本当にいろんなものが敏感になりすぎて、いま完全にゾーンに入ってますね(笑)」
沖縄のおすすめポイント!
「豆腐屋の息子を演じる僕としては、沖縄に行ったらゆし豆腐を味わってほしいです。東京だと豆腐は冷たいものってイメージが強いと思いますが、ゆし豆腐は温かくて最初に食べたときはその美味しさに衝撃を受けました。道の駅とかで時間帯によってできたてが食べられるところがあるんです。東京ではなかなか食べられないので、旅の楽しみにぜひ食べてほしいです」
連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合 月曜〜土曜 朝8時〜ほか