放置してしまうと負の遺産に
一方、財産リストには放置したらマイナスにつながる“負の遺産”もある。サブスクリプションなどの課金サービスがそれだ。
「課金サービスの支払いは解約しない限り続きます。実際、サブスク契約者の死後も引き落とされていたというニュースがありました。家族に早く解約してもらうためには、クレジットカードや携帯電話とともに契約している会社名やサービス名を書いておいてください」(馬養さん)
ここでもPC、スマホのログインパスワードが役立つ。
「スマホを開けたらサブスクの利用サービスを設定メニューなどから確認できます。楽ですよね」(伊勢田さん)
自分の亡き後、家族に手間や金銭負担をかけないようにする。それが、お金の終活の理想の形といえるだろう。
書き残しておく「お金の終活」項目
1.財産の内容
・預貯金
・不動産
・株式・投資信託
・生命保険
「あるかないか」「どこにあるか」だけが家族に伝わればよい
2.解約するもの
・クレジットカード
・携帯電話(解約は最後に)
・有料会員登録や定額課金サービス
不要な支払いを続けないために、利用しているサービスを書き出す
3.借りているお金
・ローンや借金など
住宅ローン、車のローンなど。連帯保証の有無も明記する
POINT!
パスワードを残すのはパソコンとスマホのログインパスワードだけでOK!