昨年のドラマ『直ちゃんは小学三年生』で女優デビューし、今年5月にはNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演と、躍進する水嶋凜。9月6日には、斉藤由貴の代表曲のひとつ『予感』のカバーで歌手デビューを飾る。
「昔から聴いていたお母さんの曲。声質も似ているから歌いやすいのかなと思っていたのですが、全然違いました。母は表現がすごく上手なんだなと、改めて感じました」
音楽プロデューサー・武部聡志氏の“母親譲りの透明感、浮遊感、エアリーさが魅力の声質”というコメントが納得の歌声だ。
取材は、歌手デビューと同じ9月6日から幕を開ける、初挑戦にして初主演のミュージカル『シンデレラストーリー』(ダブルキャストで、水嶋は7日公演から出演)の稽古中。
「大量のセリフや歌、立ち位置を頭に入れても、稽古でどんどん変化していく。ひとつのことに夢中になりすぎて“いま何の時間?”と、パニックになってしまうこともあります。自分に自信があるタイプではないので、“これが私です!”と言えるような部分を見つけたい。そのために、いろいろなことに挑戦していきたいです」
思いもよらなかった歌手デビュー
“歌声を聴かせてください”と言われて、何かの作品の歌唱チェックなのかなと思って何度か歌ったんです。気づいたら、レコーディングをしていました(笑)。そうしたら、次はプロモーションビデオ(PV)を撮りますと。いいんですか? すごくありがたいですけど、という気持ちで(笑)。今回のPVのディレクションにも挑戦させていただきました。
女優になるきっかけ
映画『記憶にございません!』の完成披露舞台挨拶で壇上に並ぶ出演者のみなさんを見て、俳優という存在をリアルに感じることができました。その1~2か月後には、「女優の仕事がしてみたい」という思いが強くなって。もともと映画が好きで、今年卒業した(美術)大学では映像を勉強していました。映画を作る一部になれたらという思いがあったのも、この道に進んだ理由のひとつです。
大好きな神社とゲーム
和風建築を見るのが好きで、夏は浴衣を着て神社に行きます。友達や妹と一緒に。京都が大好きで、1年に600回は「京都に行きたい」って言っていると思う(笑)。秋になると、伏見稲荷大社の千本鳥居に行きたくなりますね。ゲームは、作りこむ系の『あつまれ どうぶつの森』とか、バトルロイヤルゲーム『PUBG: BATTLEGROUNDS』が好きです。
●みずしまりん●
1999年11月18日生まれ、B型、162センチ/初出演にして初主演のミュージカル『シンデレラストーリー』公演中。
撮影/矢島泰輔