ヨレヨレの服を着て、足にはウオの目
さとえさん(31歳、仮名)は、生まれてはじめての婚活を先月スタートさせました。
「お見合いからおつきあいに入るというのが、どういう感じなのかわからないのですが、大丈夫でしょうか?」
そんな不安を口にしていたので、「何事も経験ですよ」とお伝えしました。そして、初めてお見合いしたしょうじさん(35歳、仮名)と仮交際に入りました。
ところが2度目のデートを終えたところで、こんな連絡を入れて来たのです。
「前回のデートのときは、首回りがヨレヨレの、何度も洗濯したようなケバだったシャツを着ていたのですが、今回の服もかなりくたびれていました。ただ、今回のシャツには、胸のところに見たことのないロゴがついていたんですね」
そこで、「どこかブランドの服ですか?」と聞いたそうです。すると、いきなり服の後ろに手を回して、襟元を前に引き寄せタグを見て、「わかりません」と言ったそうです。
「そしたら首周りが黒ずんでて、汚れの首輪ができているのが見えてしまって」
驚きの行動は、それだけに止まりませんでした。
「ランチを待っている間に、Tシャツの裾から手を入れて、何度も背中やお腹を盛んに掻いているんですよ。いくら痒かったとしても、これから食事をするのに、ボリボリと音を立てて身体を掻くのはどうなんでしょう。その手で食事をするのかと思ったら、私の食欲も失せて、ゲンナリしてしまいました」
一刻も早く食事を終えて、この場から立ち去りたいと思ったそうです。
食事を終えて店を出ると、足元がサンダルだったことも気になりました。駅まで向かう道すがら、「スニーカーは履かないんですか?」と聞くと、こんな答えが返って来たのです。
「魚の目ができていて、革靴やスニーカーは当たって痛いんです。仕事のときは、仕方なく革靴を履きますが、休みの日は、サンダルばきにして、足を休ませています」
そして、このデートの後に、さとえさんは、“交際終了“を出して来ました。
「良くも悪くも自然体で、飾らない方なんでしょうけど、食事の席で身体をボリボリ掻いたり、帰り道に、魚の目ができているというご自身の足の話をしたり、100年の恋も冷めてしまうというのは、このことだと思いました」