やさしい語り口調と和みの低音ボイスに癒されるのだが、動画を頻繁に上げる姿には、秘めた情熱やエネルギーが伝わってくる。パワフルに活動できるのは、
「自分の好きなことをやっているから」
と、自己分析してくれた。
好きに生きている。だから穏やか
「人に言われてやってるわけじゃなくて、好きなことを自分のためにやってるだけなんですよね。好きなことだから、あれもこれもとどんどんアイデアが浮かんでくる。その時間がいちばん楽しいです」
そして、「僕は自分の好きなことしかしない、わがままな人間なんですよ(笑)」と、いたずらっぽく笑った。バックパッカーだったことでもわかるように、若いころからずっと自由人だったようだ。
「学生のころから“自分にとって楽しいか、楽しくないか”ですべて選択してきた気がします。そうしたら、ここにたどり着きました(笑)。つねに自分がおもしろく生きるための人生なんです。
僕にとっては絵を描いたり、車でドライブしたり、実家が農家だったので畑で野菜や果物を育てているときが楽しいんです。自分が好きに生きている。だから、いつも穏やかな気持ちでいられるのかなあと思いますね。それに付き合わされてる家内は大変かもしれないですけど(笑)」
自分は自由気ままに生きていると言いながらも、子どもたちへの未来を見つめる姿がそこにはあった。
「これからもYouTubeでいろいろな可能性を発信していきたいし、オンライン講座も開いて絵を描きたい方たちとの交流をもっと広げていきたいです。あとは、小さなお子さんのまだやわらかな心を、創作や絵を描くことで人生をより豊かにするお手伝いができればいいなと思っています」
目を輝かせながら語る“おじいちゃん先生”の夢は、まだまだ尽きない。