緊張で“借りてきた猫”状態に
「売れる前の女優やグラビアアイドル、レースクイーンが被写体になって、私服や水着姿で素人のカメラマンに撮られる、いわゆる“モデル撮影会”に奈緒さんも参加していました。彼女が参加していたのは、主に福岡で行われている撮影会で、'12年ごろから約2年間、月に1~2回ペースで撮影モデルをやっていました」(地方のテレビ局スタッフ)
その撮影会を主催するイベント会社のサイトには、当時の奈緒がポーズをつけて微笑む写真が今も掲載されている。撮影会をリポートしたブログには、複数のおじさんカメラマンのレンズに囲まれた奈緒の姿も確認できた。
撮影会を主催する会社に話を聞いてみると、
「当時の奈緒さんが所属していたモデル事務所とウチが提携しており、新人さんに“撮影慣れ”をしてもらうために撮影会に来てもらっていました。奈緒さんは最初から人気でしたね。モデルを始めたばかりなのに勘がよくて“こんな上手に撮れるんだ!”とカメラマンに思わせてくれるので、みんな喜んでいました」(撮影会の担当者)
当時は今のような天然キャラではなかったという。
「おとなしくて、まさに“借りてきた猫”(笑)。緊張していたんでしょう」(同・撮影会の担当者)
学生時代も特に目立つ生徒ではなかった。高校時代の恩師が振り返る。
「授業はまじめに受けていたし、おとなしかった印象です。でも、人を惹きつけるところはありました。いつも笑顔で、自然と彼女のもとに人が集まるような。今はテレビで見ていますが、笑顔は変わっていませんね。天然なエピソードを披露しているのは意外でしたけど(笑)」
母親は芸能活動を反対したが、上京した後、人気脚本家の野島伸司氏が監修する俳優養成スクール『ポーラスター東京アカデミー』のオーディションに挑む。今のスタッフは当時の奈緒を覚えていた。
「スッピンで、すごくダサい格好でやって来て(笑)。本人いわく、着飾っても見透かされると思っていたそうです。でも、彼女が演技を始めたら、審査員が全員、顔を上げて、その芝居に見入るほどでした」
見事、レッスン生として合格。初めてのレッスンでも強い印象を残していた。
「自己紹介で“みなさん、カレーはお好きですか?”と始めたんです(笑)。自分の好物らしいのですが、あんなレッスン生は見たことありませんでした」(同・スタッフ)