節約のおかげで今がいちばん健康な毎日!
節約を続けるためのもうひとつの秘訣は、頑張りすぎないこと。
「焼き野菜や蒸し野菜などシンプル調理で、手間をかけないことが多い。その代わり調味料をちょっといいものにするとリッチになります」
例えばグリルで焼いた野菜にオリーブ油とバルサミコ酢をかける“焼き野菜”や、鰯をオリーブ油で煮るだけの“自家製オイルサーディン”、マスタードをきかせた“鶏肉のマスタードソースがけ”などだ。
さらに紫苑さんの食生活のいいところは、体調が良くなったこと。
「疲労感がなくなり、毎朝すごく快腸で身体が軽くなりました。朝に起きられないタイプだったのに今はパッと起きられるんです。あと持病だった過敏性大腸炎もいつのまにか改善。健康診断でも問題点は一切なし! 明らかに若いころより健康に、若返っていると思います」
シンプル調理と旬の食材を楽しむ食生活が心地よく、今では市販の惣菜などは味が濃すぎて食べられないという。
自炊のうえで活躍する調味料は?
「塩麹は便利ですよ。傷みやすい鰯は塩麹に漬けておくことで数日は保存が効くし、パサつきがちな鶏胸肉も漬けるだけでしっとりします」
ほかには豆腐や厚揚げ。豆腐はサラダや炒め物に、厚揚げは煮物にと使い回しがきくという。
「カルシウム補給にジャコもよく食べます。小腹がすいたらパンにかけてチーズをのせて焼くと栄養満点のおやつに。ほかにも炒め物や蒸し野菜など、なんにでもパラパラかけてます」
■月1万円以下を叶えるおすすめ食材【ベスト5】
〈鶏胸肉〉
低コストで栄養価は抜群。塩麹に漬けるほか、砂糖、塩の順で擦り込みしばらく置くとしっとり食感に。
〈鰯〉
8尾100円ほどで買えることも。DHAやEPAなど認知症予防になる栄養が豊富、骨にいいカルシウムもたっぷり。
〈さば缶〉
片栗粉をまぶしてポン酢をかけたり、卵とじにしたり。米で炊いてさば飯にしてもおいしい。
〈豆腐〉
高タンパクで何にでも合うので、よく使う食材。冷凍し自然解凍すると高野豆腐のようになり、また違う食感が楽しめる。
〈トマト缶〉
カレー、パスタ、オムレツ、ドリアなど汎用性が高い。さば缶と合わせてもイタリアンな一皿に。