加害者からもらった手紙の内容に批判も
会見では、彼らからの手紙を読み上げる場面もあった。
「五ノ井さんに対して距離が近づきすぎ不快に思わせてしまい深く反省しています」
「私の軽率な行動により五ノ井さんを長く苦しい思いをさせてしまい深くお詫び申し上げます」
「五ノ井さんの道を閉ざしてしまい深く反省しています」
この手紙の内容について、インターネット上では、「性加害という、重く扱われるべき事案なのに“不快に思わせた”“軽率な行動”というだけの軽い言葉で済ませてしまっていいのか」という厳しい声もあがっていたが、五ノ井さんは会見でこう話したのだった。
「実際にお会いしたときは、事の重大さを受け止めていると感じられました。わたしだけが被害者ではない。加害者4名の方にも家族はいます。お子さんや奥さん、みんなが加害者の方々の訓練の帰りを信じて待っている。そのなかでこういう行為をしたことは、信じて待っている子どもや奥さんへの裏切りでもあると思います。“失敗することもあるし、カッコ悪くてもいいんですけど、犯罪というのは絶対にあってはならない。同じ過ちを繰り返さないように”と伝えました」
今回の直接謝罪を“一つの区切り”と語っていた五ノ井さん。後日、『週刊女性PRIME』の取材に応じ、昨年8月に性被害を受けてから今日までの、長かった約1年3か月間を振り返った。
「告発しようと決めたのは、なかったことにしたくなかったのと、事実を認めて、誠意ある謝罪がほしいという一心でした。被害届は出しましたが、起訴、不起訴という問題ではなかったんです。お金も何もいらなかった。悪いことをしたら謝るって、当たり前のことじゃないですか。同じようなことが2度と起きてほしくなかったので、世間に訴えかけようと思いました」(五ノ井さん、以下同)