国内旅行の費用を支援する「全国旅行支援」が本格スタート。
コロナ禍で遠出を控えていた読者の中にも、久々の旅行を計画している人が多いのでは?観光地めぐりも楽しいけれど、週刊女性がおすすめしたいのは地域住民に愛される「地元スーパー」。その魅力をスーパーマーケット研究家の菅原佳己さんはこう語る。
手間を超えた美味しさがある「地元スーパー」の魅力
「その地域で生まれて、地元民が日常的に食べている『地元食』や地元メーカーの食品を多く扱い、限られたエリアだけで展開している。そんなご当地の魅力にあふれるスーパーは、祖父母から孫の代まで長く愛されてきたお店が少なくありません。その理由は、地元ならではの歴史や食文化が凝縮されているから。
例えば、岐阜県高山市のスーパー、『ファミリーストアさとう』では『塩丸いか』という地元食が人気です。ゆでたイカの胴体にパンパンに塩を詰めたもので、2時間ぐらいかけて塩抜きしなければ食べられない。だけど、独特の風味や味わいがあって、きゅうりやわかめで酢の物にすると、ほかには代えられない逸品になる。手間を超えたおいしさがあるのです」
塩丸いかは冷蔵技術の発達していない昔、雪深い地域で新鮮な魚が手に入りにくかったため保存食として生まれ、「郷土の味」に定着した。
「食を通して地域の食文化や歴史を伝える、おもしろいスーパーが全国には数多くあります。その中から今、私が注目するお店を紹介します!」