年賀状じまいは若い層にも増加中
「ただ、若い方にとっては、正式な年賀状じまいをすることが必ずしもよいとは限りません。まだ先は長く、数年たって気持ちが変わることもあるかもしれませんから。年賀状じまいをするのは、シニア世代が適しているのではないでしょうか」(西出さん)
終活年賀状を送るのであれば、受け取った人に納得してもらえるような文面にしておきたいもの。西出さんに教えてもらった、書くときのポイントを紹介する。
「やめる理由は必ず入れましょう。年賀状じまいのタイミングは、長寿祝いをする区切りの年齢や人生の節目は理由にしやすいです。今後の交友関係は続けたい旨を入れておけば、失礼になりません」(西出さん)
スマートな「年賀状じまい」のコツQ&A
Q.最後の年賀状を出さずにラインやメールのみで伝えてもいい?
A.「12月頭には連絡を。『私事で恐縮ですが諸事情により、来年から年賀状によるご挨拶を控えさせていただきます』などの文章とともに、『今後はこちら(ラインまたはメール)へお気軽にご連絡ください』といったフレーズを」(西出さん、以下同)
Q.終活年賀状を送った翌年に、年賀状が届いたら?
A.「例外をつくってしまうと、どこかで他の方に“実は年賀状じまいをしていない”など、あらぬ誤解を生む可能性も。寒中・余寒見舞いをお返事として送り、そのなかで再度、年賀状じまいについて伝えるのがいいでしょう」