「僕的(私的)には」と言うのが口グセ

「今日お見合いした男性、会話をしていると “僕的にはこう思います”とか“僕的にはこうなんです”とか、“僕的”と言うのが口グセでした」

 ようたさん(35歳、仮名)とお見合いを終えたよしこさん(35歳、仮名)が言いました。

「理想の結婚像って、ありますか? 僕的には、男女がイコールな立場で、関係を築きたいんですね

「結婚したら、僕的には、女性に仕事を続けてもらって、社会と関わりを持っていてほしいと思っています

「子どもは授かり物ですが、僕的には子どもが欲しいです

 よしこさんは、私に言いました。

「お見合いをしていて、すごく“僕的”を連発するので、気になりました」

 ようたさんのように、“僕的には”、“私的には”、と“的”をつける人がいますよね。

「一般論はこうだけれど、僕的にはこう思います」「あなたの意見はわかっています。でも、私的はこうです」と、まずは一般論や常識を受け入れながらも、自分の意見を言う。ここに“的”を入れることで、主張したいことが強まる効果があります。

 よしこさんは、そこに違和感を覚えたのかもしれません。

 また、僕的(私的)発言の多い方は、相手を受け入れているように見せて、最終的には自分の芯は曲げない。結婚したとしても、「キミの言っていることはわかるよ。でも、僕的にはこうだよ」と、自分の意見を押し通してくるかもしれませんね。

 口グセは、その人の性格を映し出す鏡のような気がします。また、その方の口グセが気になるというのは、そもそもその方との相性が合わないのだと思います。交際を続けていくのは難しいかもそれません。

 また、ご自身に口グセがあり、それを他人から指摘されたことがある方は、どうしてそれば自分の口グセになったのか、一度振り返ってみるといいかもしれませんよ。


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。新刊100日で結婚(星海社)好評発売中。公式サイト『最短結婚ナビ』 YouTube『仲人はミタチャンネル