動画削除に追い込まれた過去も
また、2021年にも友人から預かったヒヨコ(ぴーちゃん)ともちまるを対面させた際に、くっつきそうなほど至近距離にさせたことから「ヒヨコともちまるの両方にとってあまりにも危険すぎる」として批判を受けたことも。
当時、多数の批判を受けた下僕氏は動画の概要欄にて
《もち様とヒヨコのぴーちゃんについて、危ない思いをさせてしまいまして本当に申し訳ございませんでした
今後はもち様の気持ちと安全を最優先に、動物のお預かりはハッキリお断りできるようにいたします》
とコメント。動画を非公開にして謝意を表明している。
多くの炎上騒ぎを起こしているこのチャンネルだが、他のYouTuberと違い、「アンチは無視すればいい」といった状況ではないという。
それは、もちまるが“企業とのタイアップが多い”という問題だ。もちまるは昨年9月に『YouTubeで最も視聴された猫』としてギネス世界記録に認定され、ユニクロ、ローソンといった大企業ともコラボしたことのある動物系のYouTuberの最右翼。
10月にはもちまるが家具・EC事業を展開する『タンスのゲン株式会社』の公式アンバサダーに就任。「もち様監修」として、もちまるが好む生地からなる寝具、こたつ布団、ラグなどを発売。12月からは来年1月までの期間限定で『極楽湯・RAKU SPAグループ』17店舗で開催註。もちまると過ごすひとときをイメージした風呂や、オリジナルグッズなどを展開している。現在公開中の新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』の広報大使にも任命された。
「下僕さんもYouTuberとして毎日のように動画投稿をするなかで企画となるネタ探しに苦慮する部分もあるのでしょう。ゆえに、時として動物愛護の観点においてきわどい企画も出てくる。意見を口にすることができない猫だけに、視聴者も飼い主の行動には過敏に反応してしまう。そういった意味で構造的に炎上しやすいチャンネルといえるでしょう。
企業がタイアップする理由のなかには『猫がかわいい・癒される』という理由だけでなく、『人ではないぶん不祥事が起こりにくい』といった“対リスク”の観点もあるはず。今後、決定的な炎上が起こったときに、企業の見方が変わらないかが心配ですね。今後、“虐待”の声が大きくなったときはコラボは難しくなるでしょう」(ウェブメディア編集者)
今後はもちまる及び、その他動画に出てくる動物たちのメンタルを考慮した投稿を求められるだろう。