「無料」と記載の広告には要注意
そして、よく聞くのが「無料」という謳い文句の広告。これについてもトラブル事例がある。
「『無料』とアナウンスしながらトラックで巡回している業者を呼び止め、廃品回収を依頼し、作業前にも無料であることを確認したが、不用品を軽トラックに積み終えたとたんに6万円を請求された。抗議したが、『回収代金は無料だが、積み込み料金は発生する』と言われ、仕方なく手持ちの3千円だけ支払った。残金は近いうちに取りに行くと言われた」(60歳代女性)
「無料回収」を謳っている業者に依頼しても、積み込み時に料金を請求されるケースは多いようだ。実際には、一般廃棄物の収集・運搬は市町村の許可を受けた事業者しか行えないことになっている。
「一般の廃棄物処理業の資格が必要ですが、役所は取得する人の数を制限していて、新しくは取れないというケースが多い。なので、古物商許可しか持ってない業者がほとんど。私たちのような業者はあくまで『不用品の片付けをした料金』をもらっていて、積んだ荷物は無料で古物商として引き取っていますよ、という理屈で回収している業者が多いんです」(前出・目黒氏)
産業廃棄物収集運搬業許可の資格がなく営業している業者がほとんどのため、規制に曖昧な部分がある。
ネット広告もチラシも実際より低価格を表記するところがほとんどのよう。