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日常の気になる疑問を解決!年末年始楽しみな「福袋」の起源はいつ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q. お正月の定番「福袋」っていつからあるの?
A. 江戸時代に越後屋から売られた「えびす袋」が始まりと考えられています。(歴史学者 東洋古代思想史研究家 村上瑞祥さん)
12月20日は1904年のこの日に、日本初の百貨店が営業を開始したことから「デパートの日」に定められている。年末年始のデパートで楽しみなものといえば、福袋。その起源はいつなのか。
「はっきりとした記録は残っていないのですが、1673年に東京・日本橋で創業した越後屋(現在の三越)が始めた、えびす袋が福袋の起源ではないかと考えられます」
そう教えてくれたのは、東洋古代思想史研究家の村上瑞祥(みずき)さん。
「越後屋は近江商人だった三井家が、江戸に進出して始めた呉服屋です。すでに同業者たちが組合を作り商売をしていたため、新しいアイデアが必要でした。そのひとつが、呉服を仕立てたときに出る絹の反物の端切れを袋に詰めて売ったえびす袋だったんです」
えびす袋は江戸中で大人気に。けれど、なぜ布の端切れの詰め合わせが人気になったのだろう。
「当時の庶民は、着古された木綿の生地でできた着物を着ていて、絹でできた反物は生涯身につけることができないくらい高かった。新品の絹織物を手ぬぐいほどの小さいサイズでも持っていることはとても貴重なので、いままで呉服屋に縁のなかった人たちが殺到したんです」
えびす袋の値段は金1分。現在の金額でいうと、2万円くらいの値段だそう。
ちなみにえびす袋は、もともと11月20日ごろに行われる、えびす講というお祭りで販売されていた。それが、明治のはじめに「福袋」と名前を変えて売り出されたのではと考えられている。