韓国でのアイドル活動はまさにアウェーで、宮脇さんもまた決して推されていた訳ではありませんでした。AKBやHKT時代にも“毎日泣いていた”という彼女ですが、挫けることなくレッスンを積み重ねて実力で韓国でも居場所を作ったのです。

 メンバーやファンとコミュニケーションを取るために、必死に韓国語を勉強して今ではペラペラ。そんな努力家の性格と、韓国文化を受け入れようとする謙虚な姿勢が“韓国人に応援される日本人”になり得た要因だと思います」(前出・芸能ライター)

 片や、欅坂のデビューシングル『サイレントマジョリティー』(2016年)でセンターに抜擢されて以降、その才能を高く評価されて常に“席”が用意されてきた平手。周囲の大人からは“天才”と称され、ファンからも崇められる一方で、時に代表曲『不協和音』を体現するかのように、心身に不安定な一面をのぞかせることも。

“孤高の天才”キャラが誤解される場合も

 HYBE移籍が発表された12月21日にも、蜷川実花が監督を務める、佐藤健とのW主演映画の撮影現場に姿を見せないという“ドタキャン”疑惑を『文春オンライン』に報じられてしまった。

「報道内容が事実であるのならば、おそらくは移籍の際の契約事項も関係したトラブルなのかなと思いますが、これからHYBEの一員となる時に、不義理を働いたというニュースは韓国内でもいい印象は持たれないかもしれません」

 先の芸能ライターによると、韓国芸能界では日本以上にタレントとの契約がシビアのようで、もしも違反事項があった場合は例え人気グループでもバッサリ契約が打ち切られることもあるという。 

韓国では、誰もが応援したくなうような好かれる才能も必要だと思います。宮脇さんを真似ろとは言いませんが、日本では受け入れられていた“孤高の天才”のキャラクターで押し通していれば、いくらアーティストの才能がずば抜けていても、その言動から誤解されて反発感情を持たれる可能性もあります。

 また基本的に日本を拠点にするのでしょうが、2023年からは韓国ファンに向けたSNSも順次発信していくと聞きます。ひとつ対応を間違えたら一転して炎上する恐れもありますし、それこそバッシングの熱量は日本の比じゃありませんから(苦笑)」(同・芸能ライター)

 デビュー間もない頃は、テレビでもケラケラと笑うような愛嬌を持ち合わせていた平手。新人だったころの気持ちを思い出して、日本と韓国を調和するような“協和音”を奏でてほしい。