『乃が美ホールディングス』の言い分
――店舗が続々と閉店しているのは、なぜか?
「今後の事業計画で『スクラップ・アンド・ビルド』を掲げており、店舗再編のため閉店する店舗はありますが、事業計画の通りです」
――売り上げが低迷しているFCオーナーに対して、ロイヤリティの引き下げは行っていないのか?
「FCオーナーと個別に面談を実施し、ロイヤリティ対象商品の見直し、販売方法に応じたロイヤリティ料率の引き下げ、ロイヤリティの支払いサイトの延長、ロイヤリティ支払いの一部免除等の施策を行っております。また、希望するFCオーナーに対して、まだ出店をしていないエリアに係る加盟金の返金や本部による販売促進費の負担等の施策も実施しております」
――負担軽減は、いつから、どれだけの金額を軽減する施策を行っているのか?
「事業戦略に関わる事項であり、FC契約上の秘密保持義務があることから、回答は差し控えさせていただきます」
――本部が『はなれの会』の解散を命じたのか?
「そのような事実はございません」
――スーパーバイザーは店舗に訪問せず、リモートで指導しているようだが、それで十分と考えているのか?
「スーパーバイザー制度は、2022年 5 月より導入しておりますが、リモートによる指導と店舗訪問による指導を合わせて行うことをオーナーに説明し、確認いただいております。必要と判断した場合には、店舗訪問による指導を行っております」
――新たに店舗が増えても、CM料の負担分に変化がないのは、どうして?
「CMの費用負担についてはオーナーに説明し同意を得ております。負担分が変わらない点につきましては、金額設定時に今後の出店舗数を考慮したうえで、負担金額を算出、決定したことよるものです」
――元FCオーナーがFC契約の無効などを理由に1円の損害賠償を求めて『乃が美』を提訴しているが、どう受け止めているのか?
「原告の元FCオーナーが弊社を提訴している裁判につきましては、全くの事実無根であり徹底的に争う方針です。
FC加盟にあたって、弊社は、必要かつ適切な情報提供、説明をしており、原告はそれらに基づいて自らの責任のもと、FC契約を締結いたしました。また、経営指導についても、原告と定期的なミーティングを開催するなど、適切な指導をしておりました」
そのうえで『乃が美』を訴えたB氏に対抗する形で、反訴した経緯について説明する。