ドバイの前はオーストラリアに在住
ドバイの前はオーストラリアに15年以上住んでいて、英語も日常会話ならペラペラの倉沢さん。公用語が英語のドバイでは、生活に不自由さは感じなかった。
「そもそもドバイの人口の約8割は海外から来ている人で、残りがローカルの人といわれています。だから現地で使われるのも母国語ではなく、セカンド・ランゲージである英語。
うまく話せなくてもお互いに相手を理解しようとしながら会話するので、ある程度、話せれば大丈夫なんですよ」
気になるドバイでの住まいだが、倉沢さんは、世界最大の人工島「パーム・ジュメイラ」のレジデンスにお住まいだという。ヤシの木のような形をしたこの建造物、見たことがある人も多いだろう。ここには、高級レジデンスやプライベートビーチ付きの邸宅、高級リゾートホテルやレストランが立ち並ぶ。
「実は、かつて娘が小学生のころに“世界には宇宙から見える人工島がある”と習ってきて、“いつか私はぜったいそこに住む”と言っていたんですね。そしたらドバイに住むことになって。娘は、“あそこに住むしかない”しかも“海が見える部屋でないと!”と譲らず、結局、家賃など度外視で、彼女の一存でこちらに決めたんです(笑)」
ひとことで「パーム・ジュメイラ」と言ってもお値段はいろいろ。
「パームには1ベッドルームの部屋からあるんですよ。ただ、部屋の広さや大きさよりも、位置や場所が値段に大きく関係します。特に、海が見えるのと見えないのとでは年に100万円くらい差があるようです」
郊外の砂漠にも新しい物件が増えてきて、月に十数万円程度の賃貸物件もあるとか。ただ借りるのも買うのも、年々値上がりの傾向にあるという。