一度、見直しただけで年間35万円の節約
「まず取りかかったのが、一度見直せば継続してコストカットが続く、“契約関係”です」
電力は東京電力からエネオス電気に乗り換え、車の保険を見直し、スマホは格安SIMへ。さらに家も家賃の安いアパートへ引っ越し。
「トータルで年間35万円ほど節約に。そこからお金の流れが変わりました」
これが成功体験となり、節約へのボルテージは一気に上昇。次は家計簿にトライした。
「家計簿も先ほどの“料理のレシピ”と同じです。家計簿をつけずに節約しようとするのは無謀。私は手書きが面倒で挫折した経験があったので、スマホアプリを活用しました。自分が苦手なことは、自動化するのがポイントです」
アプリは自動で計算してくれるので、ずぼらでも負担なくできる。収入と支出がクリアになり、何にムダ遣いしているのかが浮き彫りになった。
「わかったのは衝動買いの多さ。雑貨や食費など、費目が違うために気づかなかったのですが、“浪費”として計算したらその金額の大きさに気づいたんです」
仕事を頑張った日は高級コスメや可愛い雑貨を買って自分にご褒美。また「疲れたから」と外食をして自分を甘やかす。そんな出費が月にすればトータル数万円に。
「衝動買いなので、買ったはいいが使っていないものが多い。また、ストレス解消のための浪費だったので、1つ買ってもまた時間がたてば買いたい欲が湧いてしまうのでキリがないんです」
そこでふゆこさんは「衝動買いのもとを絶ち切る」ため、ストレスの元凶だった仕事を見直し、転職を決意。
「仕事を変えたら衝動による浪費もなくなりました。欲しいものがあったら一度その場を離れて検討。スマホの“欲しい物リスト”に入力し、本当に必要かを見極めてから買うように」
さらに「自分の人生を豊かにするものは何か」を再度考えて、洋服やバッグなどにお金をかけることをスパッとやめた。
「周りの同年代の人に合わせて、“自分もこれくらいの服やバッグを持っていないと”という見栄がありました。でも、見栄はムダな買い物に直結します。
それに気づいてからは“いつも同じ服”って思われてもいいという考えに。洗濯しているし恥ずかしいことは何もない。今は靴下に穴があいたらやっと買うくらいです(笑)」