次回は妊婦も出場OK、日々変わる理想の女性像

 現在、ミス・ユニバースの応募資格は「18歳以上28歳未満の女性」であること。身長や語学力などの制限はなく、次回の2023年度大会からは婚姻歴・出産歴の有無も問われない。妊婦もOKだ。

「毎年、事務局から各国のナショナル・ディレクターに対してどこを改善していくべきかが問われます。女性のあり方は日々変わるもので、世界がどう考えるかという点において検討を重ねています。

 その中で決まったのが婚姻歴と出産歴で制限しないということ。女性のリーダーを決めるにあたって、結婚や子どもがいることがNGというのはおかしいですよね。多くのミスコンテストがある中で、ミス・ユニバースがいち早く間口を広げたことを、とても誇りに思っています」

 来年はお腹が大きいミスの水着ウォーキングが見られる可能性も……。新しい女性像を切り開いていくミス・ユニバースに今後も注目!

2008年度ミス・ユニバース日本代表の美馬寛子(みま・ひろこ)(C)MY group
2008年度ミス・ユニバース日本代表の美馬寛子(みま・ひろこ)(C)MY group
【写真】2022年度ミス・ユニバース日本代表の坂本麻里ベレンさん
美馬寛子(みま・ひろこ)●2008ミス・ユニバース日本代表。世界大会ではTop15、Best of Asiaの成績を残す。現在はミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター/株式会社MY group 代表取締役として、日本代表が世界1位に輝ける日が来るように活動を続ける。

2022年度のミス・ユニバース日本代表に聞く

「国旗が見えたときの瞬間を思い出すと今でも涙が出そうです」

 ミス・ユニバースの力を通して食に関する課題に取り組む2022年度のミス・ユニバース日本代表坂本麻里ベレンさんに、大会直後のコメントをいただきました!

2022年度のミス・ユニバース日本代表・坂本麻里ベレンさん(24)(C)MY group
2022年度のミス・ユニバース日本代表・坂本麻里ベレンさん(24)(C)MY group

――日本代表に選ばれたときの気持ちは?

「“大変だ!”と思いました。胸のドキドキが止まらず、水をすごい勢いで飲んでいた記憶があります(笑)。しかし、すぐ世界大会に向けての強い気持ちが芽生えていました」

――世界大会の感想は?

「憧れの舞台で、この日のこの瞬間のために頑張ってきたんだと思いがあふれそうになりながら歩いていました。また、日本から応援に来てくれた仲間たちの声援や、国旗が見えたときの瞬間を思い出すだけで今でも涙が出てきそうです」

――ミス・ユニバースの方針で惹かれるところは?

「18歳以上28歳未満の女性なら誰でも応募できるという点です。誰もが、どんな状況であっても目標や夢を持つべきでしょうし、それをいろいろな制限によってなくしてはいけないと考えます。応募資格の幅も広がり、より世界で活躍できる女性が増えるであろうととても楽しみです。時代に沿って方針が変わっていく、ミス・ユニバースをとても誇りに思います」

坂本麻里ベレン(さかもと・まり・べれん)●1998年12月生まれ、東京都出身。ペルー人の父と日本人の母を持ち、5歳からさまざまな楽器を習う。大学卒業後は料理スタジオで料理講師として活動。

(取材・文/美女川満子)