他に受賞するに値する演技派がいなかった

「デビューして間もなく、映画出演がなかったにも関わらず『ELLE CINEMA AWARDS 2018』で『エル・ガール ライジングスター賞』を受賞。演技経験の関係なしに、『エンタメ界において今年もっとも輝いており、これからの活躍を応援したい女性』に贈られる賞とのことだったのですが、“1本も出演作がないのに受賞”といった不思議な現象から、ネットからは批判の声が噴出した。

 当時から静香さんが“プロデューサー”として関係性のある各所に娘を売り込んでいるといった報道が多く出ていたこともあり、今回の『新人賞』に関してもネガティブな意見が噴出しているのではないでしょうか

『牛首村』は実在する北陸の有名心霊スポットを舞台に、不可解な現象に巻き込まれた女子高生を描いた作品で、Koki,は女子高生と彼女の失踪した双子の妹と1人2役を演じている。監督は『呪怨』などを手がけるジャパニーズ・ホラーの旗手・清水崇氏、興行収入は公開から1週間で興行収入3億円を突破した。

「彼女の演技力に関しては賛否両論といった感じでしたが当時、映画メディアの評価もデビュー作の割には上々な評価だったと思います。個人的にもそう思いました。ネットで受賞は“ヤラセ”だと非難したり、それに賛同の声をあげるなかには、作品自体を見ていない人も多いのでは?」(映画ライター)

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が今回の受賞の背景について解説する。

「ブルーリボン賞の新人賞に関しては演技力もさることながら、話題性も重視されていると思います。その点に関してKoki,さんは大きく貢献している。過去にも新人賞は2人選ばれたこともあるので、今年は“他に受賞するに値する演技派がいなかった”年ともいえる。

 また、工藤静香さんの“ゴリ押し”との声もありますが、無理をしてまで獲らせる賞であるかも疑問です。あるとしたら、彼女と懇意にしているスポーツ紙が“忖度”で票を入れたという可能性。ただ、それだけで受賞結果それ自体を動かせるとは考えづらいですね」

 現在、彼女は2作目となるアイスランド映画『Touch(原題)』の撮影が大詰めを迎えている。誰もが納得する“演技力”をみせられるか──。