いわゆる“ペロペロ事件”で株価が大暴落した回転寿司チェーン『スシロー』を救ったのは、ひとりの少年だった――少年の姉によって撮られた感動的な動画が今年1月、日本中を駆け巡った。
メディアから取材殺到もスシローからの反応は
1皿1貫である高級ネタ・大トロを、少年はその日初めて口にした。目を閉じ、味覚を最大限に研ぎ澄ませたうえで浮かべる、えもいわれぬ表情。大トロの甘くとろける身と脂を味わうよろこびを身体じゅうで表現した彼を、その日から人は“大トロ少年”と呼んだ――。
動画には「この動画1つでスシローを救える自信があります #初めての大トロ #スシローを救いたい」といったコメントとハッシュタグがつけられていた。まさに、言葉どおり彼はスシローを救った。その見事な食べっぷりに、初めての大トロの味への素直な感動に、全国の人の心が共鳴したのだ。“大トロうまそう”“スシロー頑張れ”と。
動画の仕掛け人は、少年の姉で人気ユーチューバーのりおさん(くりおねちゃんねる@kurione.channel)。最高の映像を生み出した彼女にお話を聞いた。まず、大トロ少年のことをもっと教えて!
「当時、小3だった弟で、名前はれおです。好きなネタは、もちろん大トロ! でも体形のことを考えて、スシローでは“11皿まで”と決めているようです(笑)」
ここまでバズったのはペロペロ事件後だが、動画自体は2年ほど前に撮ったものだそう。現在は11歳のれおくんだが、9歳で体形の維持まで考えるとは、かなりのステキ男子ではないか!
別の動画では“スシローに育ててもらった少年が、スシローに恩返し”といった泣けるフレーズもあり、スシロー愛を強く感じる。
「家族で外食に行くときは、必ずスシロー。月に2回ほど行きます。ご褒美やちょっとしたお祝い事とかで行くことが多いですね」
いまや75万超えのいいね! がついた大バズ動画。ものすごい経済効果をスシローにもたらしたのではないかと察せられる。もはや、れおくん&りおさんは“スシローを救ったきょうだい”として、大トロを永久に無限に食べられるパスくらいもらってもいいのかもしれない。
「スシロー側からは特に何のコンタクトもないですね(笑)。テレビ局などは4社くらい取材が来ました。『めざまし8』とかNHKは聞いたことあるので、ちょっとうれしかった♪」
今回の動画も含め、ユーチューバー・りおさんの作品はセンスフルで最高に面白い。りおさんの動画には弟・れおくん以外にも“無職ニキ”こと、兄・りくさんも登場。会社員の“おとん”、保育士の“おかん”も時に現れ、全員が素の生活ぶりやキュートな人柄、仲良しっぷりを見せてくれる。
自身もニートがウリのりおさんだが、今後は“他にできそうなこともないので(笑)ユーチューバーとして食べていけたら”と語ってくれた。
3きょうだい&両親を含めた家族コントのようなアットホームな作品を、今後も末永く配信してくれますように!