澤井:今年はテレビやラジオ以外でも活躍の場を広げている印象です。

最近ではありがたいことにミュージシャンのライブにも参加させていただく機会が増えて。テレビではできないような歌ネタも披露できる。ライブは自由に発散できる場所なのでとても楽しいですよ。

江口フェスにはどんどん出ていきたいね。音楽ライブはウケるウケないに加えて会場の熱を感じれるので。その盛り上がり方というか会場のボルテージもお笑いライブとは全然違うんですよ。より波をブワーっと感じるというか。

監督が語る映画出演時の江口

澤井:結構ミュージシャンの知り合いも多いんですか?

江口:んーAMEMIYAさんとか?

:いや、あの人芸人だろ(一同笑い)

澤井:今年はミュージシャンの方とツーマンライブもやると聞きました。

石崎ひゅーいさん、キュウソネコカミさん、MOROHAさんとツーマンライブですよ(石崎ひゅーいとは2月24日に東京・WWWで、キュウソネコカミとは3月8日に大阪・umeda TRADで、MOROHAとは3月9日に愛知・名古屋CLUB QUATTROで敢行)これまでもちっちゃな箱ではひっそりやっていたんだけど、大々的にやるのは初めてかもしれないですね。しかもツーマンですから、よく受けて頂いたなあと。

澤井:しかも映画にも出演されるんですよね。

江口はい、3月18日公開の「クモとサルの家族」という宇野祥平さんと徳永えりさんがW主演の映画に。

澤井:どんな映画なんですか?

江口:舞台が江戸時代で、家族の家族をテーマに描いた作品です。時代劇にしては爽やかいうかおしゃれな感じで。

澤井:個人的には森さんのシーンが印象的で。

おい、それいじってるやろ(笑)。俺ワンシーンしか出てないぞ(笑)

澤井いや本当に面白かったんですって! しかも今回は主題歌と劇中歌も制作されたんですよね。

そうそう。江口さんがキャスト側でガッツリ出演していた分、僕は時間があったので曲を担当して。いつも歌ネタを作るときは何の制約もなく自由にできるけど、今回のようにテーマや作品の雰囲気に合わせて作曲するのは新鮮な経験だったね。

澤井:なるほど。江口さんは演じる上でいかがでしたか?

江口僕は1週間ぐらい小豆島で撮影をしたんだけど、そもそも長期的な撮影自体が初めて。仕事に対しての人生観が変わるような経験でした。映画に関わってらっしゃる方はすごくロマン溢れる感じで、役者だけでなく衣装やメイクの皆さんも1つ1つの細部へのこだわりが強く、良い意味で職人肌気質。そういう人が集まって1つの作品を作っているから世界が出来上がっているというか。

:僕もワンシーンだけ途中から参加したけど、もう現場の空気が出来上がっているんだよね。ちょうど寒い時期だったんで、ベンチコートを着ていかにも映画人みたいな雰囲気を醸し出して、撮影に参加していました(笑)

江口:あの時の俺らは映画人ぶってたね(笑)

(ここで「クモとサルの家族」の監督を務めた長澤佳也氏が対談に参加)

澤井:江口さんの演技はいかがでしたか?

長澤佳也監督(以下、長澤)最初の衣装合わせの時は、結構緊張されているのかなという印象で。でもその緊張感が周りにも伝播していい感じに場が引き締まったんですよね。それから江口さんも、宇野さんや徳永さんとの絡みでどんどん役に入られていって。良い化学反応でしたよ。

:江口さんの真面目なところが出てますね(笑)

江口:監督からは自由にやっていいよと言われて助かりました(笑)

長澤日数も重ねるごとにどんどん演技も上手くなってきて。

江口:え~ほんとですか。嬉しいですね~。

長澤宇野さんと江口さんの2人が、物語のクライマックスで大きな荒野に入るシーンがあるんですけど、撮影の合間に2人がふんどし姿で肩組み合ってて。側から見てて江口さんがすごい様になってましたね。とても良いツーショットだと思いました。