かつては若者向けのディスカウントストアと思われていたドン・キホーテ。しかし、新業態「MEGAドンキ」で生鮮食品を幅広く扱うようになり、ファミリー層や中高年まで幅広い客層に大人気だ。
安さの殿堂からおいしさ追求への転換
「海外進出をしていることから輸入食品に強いドンキですが、さらに近年、スーパーの『長崎屋』や『ユニー』を買収したことで、仕入れの流通網を拡充。生鮮食品の品ぞろえを充実させ、スーパーとしての力を強化しています」
と話すのは、食文化の専門家でドンキ好きを公言するスギアカツキさん。
「生鮮食品だけでなく、お弁当や惣菜の品ぞろえも充実。お寿司や石窯で焼き上げたオリジナルな本格的ピザもあり、どれもおいしくてとってもお得」(スギさん、以下同)
不景気ということもあり、大金をかけたぜいたくを我慢する代わりに、日々の中での小さな幸せを見つけるため、昨今は“食”にお金を使う傾向にあるという。
「洋服や旅行をちょっと我慢する代わりに、少しだけぜいたくなおかずやスイーツを楽しむ……。衣食住の『食』が重視されている傾向です。この流れを早くに嗅ぎつけて“食を楽しめる”商品に力を入れたのがドンキ。ビジネス的な戦略にも非常に長けているなと感じます」
ドン・キホーテは、以前より消費者の声を多く取り入れた品ぞろえや商品開発をしてきた。PB商品「情熱価格」は、2021年にパッケージを刷新し、「ド」を大きく配置。商品名は、説明書きのような長いものが多く、思わず手に取って読み込んでしまう魅力的なアイテムが多く並ぶ。
「ド派手なPOPや、商品の特長やこだわりをそのまま商品名にしちゃうのが面白いですよね。見ているだけで楽しい気分に! この他社にはないプロモーションも魅力のひとつ。商品名がふざけているものでも、実際に食べるとすごく味がいい。安さだけでなく、おいしさのクオリティーも格段に上がっています。大容量ですが、しっかり消費しきれます」
パケ買いしてもよし、映え狙いで買ってもよし! 食卓が華やかに、お得に楽しめちゃうこと間違いなしです。
安くてうまい! PB大集合
ドンキならではのコストカットにより、コスパとおいしさを両立した話題の商品がラインナップ! 「商品がたくさんあって何から試せばいいかわからない」という人はここから試して!
「とろけるミックスチーズ」
レストランでも使われるプロの味!
コクのあるチーズと伸びの良いチーズをバランスよく配合した、業務用サイズのとろけるミックスチーズ。「100gあたり約154円の高コスパアイテム。チーズが家にあると作れるメニューの幅が広がって節約に」(スギさん、以下同)700g/1079円
ごまにんにく
いろいろな料理にかけるだけで風味豊かに!
ごまの香ばしさ&にんにくの香りが食欲をそそる。「これをかければ食がどんどん進む! 安いキムチにかけると香りもよくなっておすすめ。インスタントラーメンにかける人も。人気すぎて詰め替えパックも登場しました」110g/430円
4種のみそ汁
「本当にインスタント?」という商品コピーも納得
お徳用36食入りの即席みそ汁。1662年創業の神州一味噌と共同開発し、6種のだしをぜいたくにブレンド。「インスタントと思えないほどだしがきいていて手作りのようなおいしさ♪ 塩分30%カットの減塩タイプもうれしい」36食/474円