【節約テク1~14】ムダ&ダブリ買いを徹底排除!支出予算堅守で資産をホールド

節約でもっとも大事なのは、支出の予算を絶対に守ること」だと力説するあかりさん。“つい買いすぎる”という行動に陥らないために、お金の使い方にひと工夫をしている。

「無理をした節約は続かないので逆効果。スーパーに行く頻度や買い物の仕方を少し変えるだけで、楽しくラクにムダな支出が抑えられます。何歳になっても続けられる節約行動こそ価値があると思います」(あかりさん)

 また、今ある全財産をきちんと把握し、家計簿などお金の管理が簡潔にできるようにしておくことも資産を目減りさせないコツだ。

1. スーパーには週2回しか行かない

 食材の買い出しは週に2回を死守。「料理を作るとき、足りない材料が出てきたとしても買い足しには行きません。結局、余計なものも買ってしまうので。卵がないときに家族から“オムライスが食べたい”と言われても、あるもので作れるメニューで我慢してもらいます(笑)」(あかりさん、以下同)

2. 3足1000円の靴下は買わない

目の前の損得ではなく、本当に必要な数を買うことが大事だと思います。1足で400円の靴下を3足買ったら1000円という場合、必要量以上のものに600円も多く出費しなければならないのは、本当にお得といえるか、買う前に1度自問自答してみてください。そもそもはきづらかったら明らかな損になります」。食品のセット売りの場合も、必要量以上を買って食べきれずロスしてしまう心配も。

3. 買い物はメニューを決めずに行く

「メニューに合わせて食材を選ぶと、お買い得品でなくても買わざるを得なくなります。お金を貯めたいなら、食材はその日行ったスーパーのセール品から選ぶのが賢い選択」。メニューを考えるのは買い物後。買ったもの・冷蔵庫にある食材からネットでレシピ検索して決める。

4. 1日の予算は2000円に固定

 1日に使えるお金を2000円と設定しているあかりさん。「毎朝、2000円を財布に入れるようにしています。お金の減りにかかわらず、翌日は2000円を財布に追加。1日の予算を守りやすいだけでなく、“今日使わなかったら、明日4000円になる”と楽しく出費を抑えられます。毎日お財布の中でお金が増えていく感覚も得られるので、気軽に節約生活が続けられますよ」

5. 家計簿は冷蔵庫に張っておく

「家計簿は簡潔で続けやすいことが重要。1か月分をルーズリーフ1枚にまとめていて、買い物したらすぐ書き込めるように冷蔵庫に張っています」。記入は数日に1回。レシートを見ながら、使ったお金を100円単位で繰り上げてざっくりと書き込むだけ。項目もあまり細かく設定しない。「ポイントは週計を必ず書くこと。月の途中で食費を使いすぎていると思ったら、後半はやや引き締めるなど、家計簿を見ながら調整できます」

6. 使う店が限られるキャッシュレスは使わない

 利用できる店舗が少ない電子マネーなどのキャッシュレスサービスは要注意。「“使えば〇%還元”という謳い文句があれば、つい使ってみたくなりますが、そのお店の全体的な価格帯が他店より少し高いかもしれませんし、魚は安いけど肉は高めといったデメリットがあるかもしれません。消費税並みの還元率があれば別ですが、利用は慎重に

7. 使用期限のない日用必需品はまとめ買い

 “1. 使用期限がない・2. 必ず使うことが決まっている・3. 収納場所をそれほど取らない”という3条件を満たす日用品はネットでまとめ買いする。「食器洗剤は業務用、マスクも1000枚単位で買っています。ドラッグストアの広告の品に右往左往して、“とりあえず買っておこうか”と余計なストックをため込むことを避けられます」

8. ○○専用の洗剤は買わない

 掃除の資格である「クリンネスト1級」を持つあかりさん。「成分を調べると、ガラスクリーナーや床専用洗剤などはなくとも事足りると感じています」。掃除に使うのは、バスとトイレ用洗剤を除き『ファミリーフレッシュ』、『ウタマロリキッド』(共に中性洗剤)、『ジフ』(研磨剤)、『アルコールスプレー』の4種のみ。「床は『ウタマロリキッド』をバケツに2、3滴垂らした水を使って拭き掃除をするとコスパよくピカピカになります」

9. スーパーに入る前に予算を決めて死守する

 決めた予算をオーバーさせないため、スーパーで買い物をする時は、購入するものの総額を計算しながら店内を回るのが鉄則。「途中で予算額に達したら、そこで買い物は終了。どうしても買いたいものがあった場合は、カゴの商品を減らしてから追加します。予算を100円くらいオーバーしても、家計にそれほど大きな影響はありませんが、“予算は必ず守る”を徹底することが貯蓄の差に結びつくと思います」

10. 毎月財産の棚卸しをする

 計画的に家計の管理をするなら、まず全財産一覧表を作ることから。「全口座の残高はもちろん、投資信託から小銭貯金まですべて書き出します。総資産がわかると、お金の使い道や貯蓄の方向性を具体的に考えることができるからです」。その後は、毎月同じ日に全財産を確認して増減をグラフに。貯蓄ができているか使いすぎて取り崩していないか、ひと目でわかるようになる。

11. ノーマネーデーは月10日を目指す

 1日の間まったくお金を使わない“ノーマネーデー”を月10日は実行。「単純ですが、お金を使わない日が増えるほど、支出は減ります」。支出ゼロで過ごせた日は家計簿にかわいいシールを貼って、気分を盛り上げる工夫もしている。でも「ノーマネーデーを増やしすぎると生活が貧相に。やりすぎないよう、家庭に合った、よい塩梅を見つけてください」。

12. スーパーは惣菜コーナーから回る

食材を買った後、最後にお惣菜を追加してしまうことはありませんか? ジャガイモがすでにカゴに入っているのに、お惣菜のコロッケが安くて買ってしまったり。この“スーパーの戦略”に振り回されないよう、食費をしっかり抑えたいときは店内を逆回りに。最初に惣菜コーナーを回ることで、自然と惣菜を買う機会を減らせます」

13. 年間行事と使うお金をリスト化する

「家族の誕生日やクリスマスなどのイベントのほか、自動車税などの支払いといった予定している大きな出費は、年間表にして必要な金額とともに書いておきます。そうすれば、“忘れてた! どうやって支払額を捻出しよう”という心配がなくなって、きちんと備えることができます」

14. 買い物リストは家族も書き込めるようにする

「わが家の買いたいもののリストは、ホワイトボード用のペンを使って、冷蔵庫に直接書いています(笑)。しょうゆがなくなりそうだったら、その場ですぐ書けるので便利ですし、家族の目にもつきやすいので、必要なものがあればそれぞれ書き込んでいます」。目につく“買い物リスト”のおかげで、買い忘れもダブリ買いも解消され、ムダなし!

教えてくれたのはあかりさん
夫と子ども2人の4人暮らし。赤字家計に危機感を覚え、'17年から貯金を開始。約5年で教育資金1500万円を貯める。Instagram(@chokin.jp)はフォロワー15.5万人超え。著書に『貯まる家計簿』。

<取材・文/河端直子>