目次
Page 1
ー 知って楽しい!おもしろ雑学

 日常の気になる疑問を解決!てるてる坊主のルーツはなに?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.てるてる坊主のルーツはなに?

A.「坊主」とついていますが、もともとは「女の子」。中国で人々を助けた伝説上の人物です。(東北福祉大学学長 宝林寺住職 千葉公慈さん)

 憂うつな長雨のシーズンが到来。そんな梅雨時季や遠足の前日など、子どものころには「てるてる坊主」を作って晴れをお祈りしたものだが、ここでふと疑問が。

「てるてる坊主」のルーツはいったいどこにあるのだろうか。

「古代中国の伝説上の人物『掃晴娘(サオチンニャン)』という少女が、てるてる坊主の起源だとされています」

 そう教えてくれたのは、東北福祉大学学長で現役の住職でもある千葉公慈さんだ。

「その昔、掃晴娘という女の子が大雨で悩まされていた北京で晴れを祈っていたそう。そんな彼女に、『雨の神があなたをお嫁さんにしたいと言っている』という天からのお告げがあり、その子が天に昇った、つまり人柱になったところ、雨がやんだという言い伝えがあるんです」

 そこから掃晴娘がモデルとなった、両手にほうきを持って雨雲を払う少女の切り絵を、雨が続く際に軒下につるす習慣が北京を中心に広まったという。

 けれど、どうして少女の切り絵をつるす習慣が、白い衣装を着た「てるてる坊主」に変わったのか。

日本では昔、天気のお祈りをするのはお坊さんの役目でした。掃晴娘の伝説が伝わった際に、日本では少女よりもお坊さんのほうが晴れを祈る人のイメージが強かったので、少女からお坊さんに変わり、当時のお坊さんは白装束を着ていたので、服装もそれに合わせて変化。現在のてるてる坊主になったんです」

 意外なところにあったてるてる坊主のルーツ。童心に返ってつるしてみては。