若かりし天皇陛下がピンクの薔薇を持参
さまざまな肩書を持つ柏原ではあるが、自身を“アイドル”と語るのには躊躇しているという。
「私の中ではアイドルとは自分で言うべきではないと思っているんです。わが家のアイドルとか、学園のアイドルとか、自分以外の方が言ってくれるのがアイドルだと思っています」
とはいえ、アイドルとして多くの人を魅了した柏原。若かりし天皇陛下もそのお一人で、'83年の記者会見では彼女のファンを公言。'86年の10月に新宿で開かれた柏原のコンサートには陛下自ら足を運ばれ、その際に東宮御所の庭からピンクのバラを持参して柏原に贈られたことは大きな話題を集めた。
「中学生だった当時の私でも天皇は国の象徴ということは教科書で知っていましたが、雲の上の存在というか遠すぎて実感が湧きませんでした。
テレビ局の皇室担当の方から“(当時の)皇太子さまは芳恵ちゃんのファンでシールを私物に貼ったり、本とかエッセイも買われているそうだよ”と聞かされて“買い物とかされるんだ”と思ったことを覚えています。コンサートにはラフな格好で来てくださって。“開かれた皇室”というのを身近に感じることができました。プレゼントでいただいたバラは今でも大切にしています」
そんな柏原だが、デビュー当時と変わらないスタイルを今でもキープ。いったいどんなプライベートを過ごしているのか。恋愛面については“ご想像にお任せします”としながらも、現在の私生活を明かしてくれた。
「健康に気をつけなきゃとは思っているんですが、最近はダラダラしているんですよ。以前はスポーツクラブに通って、スカッシュをやったり、ランニングマシン、筋トレ、プールなどひと通りやっていたんですけどね。コロナ禍になってから休んじゃって」
一時は新型コロナウイルスの影響により、仕事面でも思うような活動ができなかった柏原だが、新しいことにチャレンジする意欲は衰えない。
「この番組MCみたいに、初挑戦になるような仕事もまだまだやりたいです。ファンの方をいい意味で裏切りたいし、それで喜んでくれる方もいるんじゃないかなと思います。私に何ができるかはわかりませんが、いつまでも“夢と微笑みと遊び心”を持ち続けたいですね」
7月15日には、神奈川県のハーモニーホール座間にて、『喫茶☆歌謡界』の名を冠したコンサートの開催を控えている。
「これまでのコンサートと違って、番組の世界観でのステージは初めてですから楽しみです。ゲストに錦野旦さんやりんごちゃんが来てくださるんですが、どんなトークが飛び出すか期待していてください!」
自身を“微笑みプレゼンター”と語る柏原。彼女の歩みはまだ止まることはないようだ。