6月8日に発売した著書『Dearママ』(幻冬舎)で宗教2世だったことを明かして話題を集めている吉川ひなの。
《誕生日だって祝ってもらいたかったし、校歌だって歌いたかったし、お世話になった人のお葬式だって行きたかった》
《うちの家庭環境や母が亡くなるときの一部始終を見てきた夫は、わたしの育った家庭がめちゃくちゃだったり両親があんなになってしまったりしたのは、全て宗教が関係している。宗教が親も家庭もおかしくしたんだと何度も言っていた》
など、宗教が理由でできないことが多かったことを振り返っている。ひなの自身は《うちがあんなめちゃくちゃだったのは宗教のせいだけだとは思えなかった》と、宗教以外にも理由があると分析しているが、親の信仰が理由で芸能活動にも影響が出ていたという。
発売中の雑誌『EX大衆7月号』(双葉社)のインタビューでは、彼女がブレイクした際の不思議ちゃんキャラについてこう語っている。
《子どもだったこともあり、事務所から言わないようにと言われていることがたくさんあったので、「お父さんはなんの仕事をしているの?」と聞かれたら、「吟遊詩人」とか適当に答えて乗り切っていたら、台本に「ここで変なことを言う」みたいなことが書かれるようになって。気づいたら「おとぼけキャラ」になっていました》
当時の彼女のことを知るテレビ局関係者もこう振り返る。
「父親の仕事が“吟遊詩人”いうのは、“メディア用の設定”だと言うのは有名でしたね。両親が離婚しているなど芸能界には複雑な家庭の子も少なくないので、吉川さんもそういうことなんだろうな……とは思っていましたが、仕事の時は明るく振る舞っていたので、まさか宗教2世で悩んでいたとは想像もしなかったです」
ブレイク中の19歳の時に電撃結婚をするも、わずか7カ月で離婚するなど“お騒がせタレント”のイメージもあったが、それも複雑な家庭が少なからず影響していてーー。
「'21年に発売したエッセイ『わたしが幸せになるまで』では、両親からの金の無心が続き、仕事をドタキャンしたことも明かしていました。広末涼子さんも最初の結婚を“正直、確信犯ですよね。出来ちゃった結婚だと言われたけど、そうじゃないと結婚なんて出来ない状況だった”と雑誌のインタビューで語っていました。吉川さんも電撃結婚をすることで仕事を辞め、金を無心する親から距離を置きたかったのかもしれません」(スポーツ紙記者)
現在の夫との出会いやハワイに移住したことで、
《「幸せそうだね」と言われるようになりました》
と『EX大衆』のインタビューで語っていた吉川。世間を席巻した不思議ちゃんキャラは、宗教2世の悩みから生まれたものだったようだ。