真偽はどうであれ、今回の騒動についてかつて大手制作会社・SODクリエイトに所属していた映像監督に話を聞いた。
世間の風当たりは強く
「セクシー女優の地位というのはひと昔前に比べ、格段に良くなったと言われています。
ただ現場ではお姫様扱いでも、一歩世間へ出ると風当たりは厳しく、昼間の仕事に就くからと引退しても、半年もすればまた戻ってきてしまうような状況です。
私自身もこの業界を出て、一般の映像業界に身を置こうとしたときは、30件に1件しか書類審査も通らず、かなり厳しい転職活動を経験しました。いざ就職が叶っても、いわゆるブラック企業。この業界出身の自分はかなり苦戦を強いられたように感じます。
ただそんな経験も、正直に言えば、当たり前とも感じます。われわれは作品作りに真剣に取り組み、税金を納めてまっとうに働いているつもりではいますが、決して道徳的な作品を作っているわけでもないし、もちろん倫理団体を通してはいても、法的にはグレーなところで働いている部分は大きいように感じます。
今回現役セクシー女優の方が職場を解雇された、という件が本当であれば、非常に残念なことですし、この業界で働く人々のセカンドキャリアには不安が残ります」(元SODクリエイト監督、以下同)
悲しそうに、最後にこうしめくくった。
「世間こそが、われわれ業界の人間にもモザイクをかけているんです」─。