「猿之助逮捕を越えるニュースはないでしょう」(芸能リポーターの城下尊之さん)
上半期に起こったニュースでNo.1は?
6月27日に母親(74)の自殺幇助の罪で逮捕された、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者。
人気俳優の前代未聞の逮捕劇だ。
「芸能人が薬物で逮捕されることは多いが、事件性のある容疑で逮捕されることは少ないと思います。
1976年に紅白歌合戦に出場経験のある人気歌手の克美しげるが愛人を殺害して逮捕された事件がありました」(城下さん)
猿之助容疑者は5月17日に母親と、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(75)と東京都内の自宅で倒れているのを発見された。母親はその場で死亡が確認され、段四郎さんは病院で亡くなった。意識がもうろうとしていた猿之助容疑者も病院に緊急搬送された。
猿之助容疑者が、週刊誌のセクハラ報道を思い詰めて一家心中を図ったことが明らかになっている。
「警察は入院していた容疑者の回復に配慮しながら事情聴取して、証拠などの裏付け捜査を進めていました。そうしたなかで6月4日に滞在先のドバイから帰国し、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで逮捕されたガーシー容疑者の起訴を待ってから、猿之助を逮捕したともいわれています。どちらも世間の耳目を集める事案というのが理由のようです」(スポーツ紙記者)
“市川猿之助”の名跡についても取り沙汰されている。
「縁起の悪い名跡を“止め名”(襲名しない)にする。あるいは容疑者が名跡の返上を一日でも早く表明すれば、名跡への傷は浅いかもしれません。
市川團子が猿之助容疑者の代役公演で好演しました。
澤瀉屋のホープですが、まだ19歳。襲名するとしても10年以上はかかるでしょう。でも10年たてば人々の記憶から心中事件が薄れているかもしれませんね」(歌舞伎に詳しいライター)
今後は認知症を患っていた段四郎さんが自殺した経緯も焦点になる。
「澤瀉屋を率いる座頭だった猿之助容疑者にはブレーンがいなかったのでは。週刊誌報道などでのトラブルについて対処できる相談相手がいたら、今回のようなことにはなっていなかったかもしれません」(城下さん)
同時期に起きた広末涼子のダブル不倫騒動や大麻取締法違反の容疑で逮捕された永山絢斗容疑者の事件がかすむほどの一大事。上半期だけでなく2023年No.1ニュースになりそうだ。