飲食店の「次回5%引きクーポン」は速攻捨てる
買い物や外食で「○%オフ」「○円オフ」になるお得なクーポン。「買い物のときはどのクーポンを使うか、前もってシミュレーションしてから出かけます」と、丸山さんもばっちり活用している。
「ただし、そのクーポンが本当にお得か吟味する必要があります。お店としては、たくさんお金を使ってほしいからクーポンを発行するわけで、その仕掛けを見極めないと」
丸山さんがおすすめするクーポンとは?
「ドラッグストアなど、よく行くお店の公式アプリやLINEの友だち登録でもらえるクーポンですね。特定の曜日に10%オフになるなど、お得なものが多いです。それから、お誕生日にもらえるクーポンも内容が充実しているものが多くておすすめです。私は先日、某居酒屋チェーンでお誕生日クーポンを使って餃子を年齢と同じ数だけ食べましたよ(笑)」
一方、もらってもすぐに捨ててしまうクーポンもあるという。
「欲を刺激して、必要のない消費をさせようとするタイプのものです。飲食店の再来クーポンはその典型です。“次回来店したら5%オフ”、“次回来店したらソフトドリンクサービス”などのタイプですね。
ドリンクの原価はたかが知れているのに、ドリンク目当てで数千円の散財をするなんて、それこそ相手の思うつぼです。ピザの2枚目から半額、スーツが2着目から半額というのも、必要のないものを余分に買わせる手口ですから、その手には乗らないようにしないと!」
ふるさと納税は「ポイントロンダリング」のチャンス
節約に励む人にはもはや常識、買い物やカード決済などでポイントを貯め、活用するポイ活。丸山さんは「楽天ポイント」を最大限に活用している。
クレジットカードを楽天カードにして、そこから楽天ペイにチャージすると、その0.5%がポイント還元され、さらにチャージした楽天ペイで支払うと、支払額の1%がつく。こうやって貯まったポイントを、さらに丸山さんは、ふるさと納税に活用しているという。
「ねらい目は楽天で時々実施される“お買い物マラソン”というキャンペーン。事前エントリーして、複数のお店で買い物すると還元ポイントが最大10倍になります。実は楽天ふるさと納税もこのポイントアップの対象になっているんですよ」
楽天サイトでのふるさと納税には、もう一つ大きなメリットがある。
一般的なポイントは使いみちが限られていて、“ポイントを消費するために本当は必要のないものと交換する”といったムダが生じがち。ところが楽天ではポイントでふるさと納税ができる。つまり、税金をポイントで払うのと同じ効果が得られるわけで、現金と同様の価値にロンダリングできるわけだ。
「楽天ポイントでふるさと納税したら、それに応じてまたポイントが還元されます。楽天が損をしないのか、心配になるほどの大盤振る舞いです。自治体からは返礼品をもらえるし、楽天や節税のしくみを最大限に利用するお得ワザですね」
乗り換え案内は「最安ルート」を探すためのアプリ
講演や取材などでいろいろな場所を訪れている丸山さん。
そのつど、スマホの乗り換え案内アプリを使っているそうだが、それは「どの路線を使えば早く着くか」を調べるためではない。
「いくつか候補が出てくる中で、“安”マークがついている、一番運賃が安いルートを使うようにしています。路線の組み合わせによっては都内の移動だけでも200円くらい違ってきますからバカにできません。移動時間が10分くらい長くなったり、乗り換えが1~2回増えたりすることもありますが、少しでも安いほうがいいですよね」
乗り換え案内のアプリは早く着く順に出るので、つい一番上を選んでしまいがちだが、時間に余裕があるときは“安”マークに注目だ。
(取材・文/吉田きんぎょ)