離乳食でも作った思い出の鶏団子
「家族10人分の食事作りにかかる時間はだいたい2時間程度。肉と魚でメインを一つずつ、それにサラダと副菜など全部で4~5品を用意するようにしています」
毎日の献立を決めるうえで、谷原さんが特に心がけているのは、前日に作ったものと材料がかぶっていないか、そして栄養バランスが整っているかどうか。
「もちろん、子どもたちからのリクエストも献立に反映しています。また、苦手な野菜もバランスよくとってもらえるように、味つけや食べやすさも工夫しています」
例えば、お子さんの不人気料理の定番であるピーマンを使った肉詰めにもひと工夫。
「最初にフライパンで肉を焼きつけてからオーブンでじっくり焼くとうまみがアップしておいしくなります。今では子どもたちが競い合って食べるほどの人気メニューになりました」
また、タンパク質が豊富でリーズナブル、家族全員が大好きな鶏肉は、さまざまなメニューに登場。
中でも鶏ひき肉で作ったシンプルな鶏団子は、お酒にもぴったりの「焼き鳥つくね」や、照り焼き風のタレを絡めたハンバーグ風、ボリュームたっぷりのすいとんに加えて……など、フル活用しているという。
「この鶏団子とかぼちゃを合わせた煮物は、子どもたちの離乳食に出していた思い出深い一品。作るたびに、歯も生えそろっていない赤ちゃんにどう食べてもらおうかと、味つけに試行錯誤した日々を思い出します。
これからも料理を通じて子どもたちの成長を実感する瞬間はどんどん増えていくんでしょうね」
焼き鳥つくね
休日の晩酌にぴったりな串料理!
材料(4人分)
【基本の鶏団子のたね】
・鶏ひき肉(もも)……500g
・しょうが……15g
・片栗粉……大さじ1
・塩……小さじ1/2
★タレ〔しょうゆ……大さじ3、酒……大さじ3、砂糖……小さじ1、みりん……大さじ3〕
・サラダ油……適量
《下ごしらえ》
(1)しょうがはみじん切りにして、片栗粉をまぶしておく。
(2)★の材料を混ぜてタレを作っておく。
【作り方】
(1)ボウルに鶏ひき肉と塩を入れてよく練る。片栗粉をまぶしたしょうがを加えて、粘りが出るまでさらによく練る。
(2)冷蔵庫で30分ほど冷やしてから、(1)を8等分し、棒状に整形して串に刺す。
(3)フライパンを温めてサラダ油をひき、中火で(2)を両面焼く。
(4)タレを入れてよく絡める。