田舎への移住に憧れはある?
撮影は東京近郊の里山で行われている。
「普段、都心で散歩しているときに咲いている花や草木を眺め、虫や鳥といった生き物を見ているとリフレッシュができて、気分転換になります。そういう意味では今回は気分転換しかない環境(笑)。日本昔話みたいな田舎の風景に囲まれて毎回、新鮮な気持ちで仕事ができてありがたいけど、暑さが難点です」
コロナ禍をきっかけに田舎への移住がニュースに取り上げられ、都心との二拠点生活をする俳優もいるが憧れは?
「具体的にはわからないけど東京で生まれ育ったので、ないものねだりとして憧れはあります。子どものころは遊ぶ場所もあまりなかった。近所で唯一球技ができるグラウンドのある公園でサッカーをしていたら、うるさいと近隣住民からの苦情で球技ができなくなりました。道でのランニングも交通量が多いので危なくてできないとか、学校の校庭も50メートル走のレーンが作れないとか。そういう反動みたいなのはあるかもしれません」
自然に囲まれたロケでは大好きな生き物への探求心も駆り立てられている。
「ドラマで太郎が気になることをすぐに調べるところは自分と似ています。
この前は頭に群がってくる小さな羽虫がいて通称で頭虫と呼んでいたけど調べたら“ユスリカ”とわかった。蚊の仲間ですが、血を吸ったりはしません。
第1話は(登場人物や設定など)紹介的な部分を丁寧に描いていますが、2話からはトップスピードで展開します。景色や人柄は田舎の原風景を想起させるけど、それとはギャップのあるミステリーは引き込まれると思います」
暑いのは嫌い
今夏も猛暑が予想されている。「暑いのは大嫌いです。夏のときのサッカーはパスばかりしていました(笑)。対策は夏野菜を食べること。ナスやキュウリの旬の野菜には、その季節に必要な栄養素があるので意識して食べるようにしています。後は休めるときに休む。頑張りすぎない。身体を壊したら本末転倒ですから」
かわいいおじさん大集合
ヒロインを演じる川口春奈と13年ぶりに共演し、消防団のメンバーには満島真之介のほか岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久ら先輩俳優が顔をそろえる。
「川口さんが演じる彩は、たまに奇怪な行動をとる面白い役。どんな演技をされるのか楽しみです。生瀬さんをはじめ個性的で素敵な先輩たちとの仕事は大好きです。カメラが回っていないときも記憶に残らないような話をずっとされている。かわいいおじさん大集合の現場で、僕はニコニコ、ヘラヘラしています(笑)」