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山下達郎が「音楽」以外で注目を浴びた。きっかけは音楽プロデューサー・松尾潔とのトラブルだ。
松尾は山下が所属するスマイルカンパニーとマネージメント契約をしていたが、それが中途で終了。今は亡きジャニー喜多川氏の性加害疑惑をめぐる騒動で、自分がジャニーズ批判をしていることが原因だとして、
「私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」
と、ツイートした。これに対し、山下は自身のラジオ番組で反論。
“忖度”は「根拠のない憶測」
「弁護士同士の合意文書も存在しております。(略)契約を終了するよう促したわけでもありません。(略)臆測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません」
さらに、つながりの深いジャニーズ事務所に「忖度」したのではという見方があることについても「根拠のない臆測」だと断言。これがジャニーズ批判をしている人たちの怒りを買った。ネットでは「CDは捨てた」「もう2度と聴かない」という声も出たほどだ。
ただ今回、山下がこういうかたちで注目されたこと自体に驚いた人も多いのではないか。テレビにはほとんど出ず、ひたすら曲作りやライブに専念。いわば「音楽の職人」というイメージだ。実際、1991年には『ARTISAN』(アルチザン。職人を意味するフランス語)というアルバムも発表した。
が、実はこの一連の流れ、彼が職人だからこそ、なのだ。