投資成功主婦 しまこさんの場合

 少しのギャンブル精神が投資を面白く!株主優待からハマり、今では資産2000万円を達成。

 結婚したてのころは、あるだけお金を使ってしまうタイプだったというしまこさん

「第1子を妊娠中、このままでは出産費用が用意できないのでは、と気づき、まずは家計管理を始めました」

 スマホを格安SIMに乗り換えることから節約をスタート。家計管理を続けるうち、投資も気になるように……。

「わが家の買い物は全部、近所のイオン。株主優待には、購入額の3%がオフになる『オーナーズカード』があると聞き、それなら食費節約につながる!と思ったんです」

 当初、夫は投資に大反対だったが金額に制限をかけ、渋々了承を得た。それをもとにイオン株を買った。

「優待ももらえたし、もっと株式投資をやってみたい!と思いました。でも、それには投資の元手が増えないと面白くない。なんとか倍に増やせないかと考えました」

 今では2児の育児をしつつ節約し、余ったお金の8割は投資、2割は貯金に。「節約を頑張れば、投資に回せる!」がモチベーションになった。

 コロナショックで株価が暴落したときには、しまこさんは「チャンス」と捉えた。

「倒産することはないと思い、AmazonやGoogleなど、普段は買えないアメリカの株を買い増しました」

 その読みは当たり、後に株価は上昇! しかし、現在は“つみたて推し”に。

「夫が'19年から始めたつみたてNISAは確実に、利益が出ています。それを見て、ほったらかしにでき、心が穏やかでいられる長期分散投資の魅力に気づきました。投資しているのは、あくまで家族のお金。今は『減らさず守りたい』という気持ちが強いです」

 60代の両親は、投資に抵抗があるというが……。

「最近は少額で企業への貸付投資などができる『クラウドファンディング型』をすすめています。2、3年で満期がきて、予定利回りが2%ほどのものもある。昔、投資といえば日本株しかなかったころと違い、今は100円からでも投資信託が買えます。ぜひチャレンジしてみては」

●しまこさんのあゆみ

2014年 家計管理を開始。
2015年 イオンの株を購入。
2016年 節約した資金で株へ投資
2018年 一般NISAを開始。
2019年 夫名義でつみたてNISAを開始。資産1000万円達成。
2020年 コロナショックを機に米国株の買い増し。ジュニアNISA開始。
2022年 クロス取引をスタート。

しまこさん●'2014年、第1子妊娠を機に家計管理を始め、2015年から日本株の投資を開始。投資スタートから8年で世帯資産は2000万円を超えた。投資を始めてからFP2級も取得。2児のワーママ。@shimako_log
しまこさん●'2014年、第1子妊娠を機に家計管理を始め、2015年から日本株の投資を開始。投資スタートから8年で世帯資産は2000万円を超えた。投資を始めてからFP2級も取得。2児のワーママ。@shimako_log
【写真】年代別NISA(一般・つみたて)口座数の推移
しまこさん●'2014年、第1子妊娠を機に家計管理を始め、2015年から日本株の投資を開始。投資スタートから8年で世帯資産は2000万円を超えた。投資を始めてからFP2級も取得。2児のワーママ。@shimako_log

主婦たちの投資成功の5か条】
●まずは家計を整える
……3人に共通していたのが、「収入は増やせずとも、支出はコントロールができる」という金言。まずは家計をコントロールして投資できる額を確保しよう。

●ほったらかしに徹する
……つみたてNISAなどを始めたら、株価が暴落しても上がっても結果は見ない。ほったらかしで、「長期間トータルでプラス」を狙うのがこの投資の魅力。

●とにかくリスク分散!
……投資場所、投資時期をばらけさせ、少額ずつをコンスタントに積み立てる。大きな“勝ち”はなくとも成功経験になり、投資が楽しくなる。

●日本ではなく世界に目を向ける
……貯金では、日本円に全財産を投資しているのと同じこと。世界全体に分散しておけば、日本の株価が暴落しても影響は少ない。

●目先の儲けより、守備を固める
……個別株やFXなどは市場の読みが難しく、儲けようとすると大きなリスクが。まずは、低リスクで、資産をインフレの目減りから守ることを念頭に。

(取材・文/仲川僚子)