ラーメン丼には、主流の4つの図柄が!その意味は?
ラーメン丼に描かれている図柄。そういえば龍が描かれてたっけ?と、あまり気に留めていなかったが「見逃しがちなコレにも、深い意味があるんですよ」と教えてくれたのは、西山常務。
主な図柄は「龍」「鳳凰」「雷文(らいもん)」「双喜文(そうきもん)」の4つ。
「龍」は「甘露の雨を降らし、五穀を成就せしめる」として中国では、古くから崇(あが)められる空想上の動物で天帝の使者を表す図柄。
「鳳凰」は、古代中国において最も高貴で、幸運を招く空想上の鳥。皇帝、皇后の紋章にも使われる。
「雷文」は、ラーメン丼のトレードマークといえる、おなじみの四角い渦巻き模様。自然界の脅威の象徴である「雷」をかたどった中国伝統の文様だ。
「双喜文」は「喜」の字を2つ並べたデザイン。新郎新婦が並んで喜んでいる姿を文字にしたもので、本来は結婚式のみに使われた縁起のよい図案なのである。
西山製麺のホームページでは、ほかにもラーメンに関する役立つ話が盛りだくさん! ぜひご一読を。→西山製麺公式サイト(https://www.ramen.jp)
そうめんとひやむぎ、うどんの違いって?
次はそうめん&うどんトリビア。長崎県南島原市で国産小麦100%の手延べそうめん・うどんの製造、無添加だしパックの販売・卸を手がける創業41年目の老舗製麺所『そうめんの山道』にそうめん・うどんにまつわる豆知識を教えてもらった。
農林水産省「乾めん類品質表示基準」によると、干し麺は形状(太さ)の違いで規格が決まっており、長径が1.7ミリ以上のものを「うどん」、1.3ミリ以上1.7ミリ未満のものを「ひやむぎ」または「細うどん」、1.3ミリ未満のものは「そうめん」と表示分類される。
ちなみに、品質表示欄に「そうめん」と記載されるのは練り合わせた生地を平たく形成し、機械で裁断したもの。
「手延べそうめん」は生地を棒状に形成し、数本をらせん状に編み込むように縒(よ)り合わせ、ねじりを加えて1本の麺生地に。食用植物油や澱粉(でんぷん)を塗布し、熟成させながら手作業で引き延ばして乾燥させたもの。
手延べそうめんは手作業で徐々に細く長くしていくのだが、中には長径が0.3ミリ以下、針穴に数本通るほどの超極細そうめんもあるそうで、その熟練の技に驚くばかりだ。