魅力的な商品を選べるサービスも
近年、優待を廃止する企業の動きがあるものの、継続するところのほうが圧倒的多数。
「新設や拡充する動きも見られ、現在、優待制度を導入している上場企業は1500社余りを数えます」
新設の中では「プレミアム優待倶楽部」と呼ばれる優待サービスが増えているそう。導入企業は約70社にのぼる。
「株主になると『株主優待ポイント』がもらえ、そのポイントを食品、電化製品、旅行、体験など多種多様な商品と交換できる仕組みです。手続きはネットで完結するため、配送費用や手間など企業の負担も減らせるのでしょう」
一方、株主の特権は優待に限らない。株主総会に参加し、各種議案に対して議決権を行使できるのだ。総会参加の際、株主にお土産を配る企業もあったが、新型コロナの世となって中止の流れに。
「最近はリアルの総会には参加せず、ネットで議決権を行使し、お土産をもらうのを楽しみにしている投資家がいるようです。私も家電量販店のノジマから500mlのミネラルウォーターが24本届いたのにはびっくり。ネットでポチッとしただけですから(笑)」
10万円台以下で買える、かすみちゃんオススメの優待銘柄を紹介。
「食事券には期限があるため、自分の生活圏を踏まえて選ぶこと。大前提として、会社の業績が安定しているかなどのチェックも忘れないようにしてください」
“株主優待”受け取るまでの流れ
1.証券会社の口座開設
株の購入は証券会社を通じて行う。そのため証券会社に口座を開くのが第一歩。手軽なのはオンラインで手続き可能なネット証券だ。例えばSBI証券は優待銘柄を手軽に検索できるので便利。
2.優待銘柄を購入
優待品をもらうには、銘柄ごとに設定された「権利確定日」に株主である必要がある。購入に必要な資金(株価×購入単位100株)を投じ、その権利確定日に間に合うよう証券会社で株を注文すること。
3.優待品が届く
権利確定日後、2~3か月程度経過してから自宅に優待の品が届く。すぐにもらえるわけではないので、焦らず待とう。企業によってはホームページなどで優待の発送日をお知らせしているところも。