自分の納得する治療法が見つからなかったころは、自暴自棄になり、楽しいこともやりたいことも何もないと鬱々としていたという。ところが自分が納得できる治療法を行うようになってからは、いろんなことに前向きになり、生きるモチベーションも上がっていったのだ。
経験者として伝えたいこと
HPV感染が見つかってから、ウイルスを撃退するまで3年。そして10年が経過した今、この体験から堀越さんは、何を感じているのだろう。
「誰もが、がんになる要素を持っているのです。私は子宮頸がんの前段階で、なんとかがんになることは食い止めました。でもこうして一度あったのですから、また見つかるかもしれません。ですから、がん検診は毎年欠かさなくなりました。
特に、この子宮頸がんは、ワクチンを打ったり、検診にきちんと行くことで予防できますし、がん化しないための治療方法もさまざまにあるということを経験者として伝えていきたい」
病気になったとき、医師の話を聞き、さらに自分の考えも持って治療にあたることが大切だと堀越さんは訴える。
ほりこし・のり 1982年生まれ。1998年ホリプロのコンテストでグランプリを獲得して芸能界入り。「優香の妹分」の肩書で、タレント、グラビアアイドルとして活躍した。2011年に結婚、翌年ホリプロを退所。2019年から芸能活動を再開している。